【大谷翔平と一問一答】8回2死まで無安打投球も「出来的にはあまり良くなかった」「投げきりたかった」

[ 2022年9月30日 15:35 ]

試合後の会見に臨む大谷(撮影・柳原 直之)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は29日(日本時間30日)、本拠地アナハイムでのアスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で先発し、8回2死まで安打を許さない好投を見せ、8回2安打無失点で15勝目(8敗)を挙げた。今季10度目の2桁となる10奪三振もマークし、シーズン162回の規定投球回まであと1とした。打者では4打数2安打でメジャー自己最長の14試合連続安打。チームは4―2で4連勝とした。以下、試合後の一問一答。

 ――野球人生の中でノーヒットノーランをやりたい気持ちはあったか。
 「ゲームが始まる前はそのぐらいの気持ちで投げていますし。毎試合そういう気持ちで投げています」

 ――達成できると思ったか。
 「正直、出来的にはあまり良くなかったですし、スライダーが良かったところかなと思うんですけど、正直、8回まで投げられるかは。調子自体はそこまでだったかなと思います」

 ――配球はプラン通りだったか。
 「ある程度、プラン通りに投げましたけど、自分で見て、打者のスイングだったりとか、どんな球種が打ちづらいスイングなのかを見ながら。ほとんど対戦経験のない打者が多かったので。自分で見て感じたことをやりました」

 ――初安打を打たれた後に二塁へ向かってジェスチャーをしていた。
 「1死だと思って、セカンドに誰が入るのかを確認したんですけど、フレッチ(フレッチャー)に2アウトだよと言われて、こうなりました(右手を縦に振るジェスチャー)」

 ――2安打は追い込んでから。狙い通りの球だったか。
 「1本目に関してはやっぱり高いなという印象がやっぱり。コースは良かったんですけど、高いなという印象が最終的にはあるかなと思うので。コンタクトされるとああいう打球が出てくる。2アウトでしたし、三振でベンチに戻るのがベストだったかなと思います」

――昨季と比較して投手で良い成績。
 「それは思いますね。去年やってみて、明らかに今年の方が全体的な数字はいいですし、自分でプレーしている感じも去年よりも自信を持ってプレーしているので。去年、MVPを取りましたけど、それよりいいシーズンを送れているのは自信にしていいんじゃないかなと思います」

 ――何度もMVPコールが起きた。MVP争いをどう思うか。
 「それに関しては記者の皆さんが詳しいかなと思うので。1試合1試合やることをやっていきたいなと思いますし、ジャッジ選手に関しても楽しみに見ているので。61本目も見ましたし、1ファンとして楽しみにしています」

 ――ノーヒットノーラン以外で達成したいものは。
 「ノーヒットノーラン以前に9回を投げ切ったことがこっちではないので。今日できれば良かったですけど、まずは初歩的というか、レベル的には下がりますけど、9回投げ切ってみたいなというのがあります」

 ――ノーヒットノーランが途切れた瞬間に表情が緩んだように見えた。気持ちの変化は。
 「打たれたなっていう。コンタクトされたなっていう。僕的にはもちろん三振を取りに言った。ちょっと高くなってしまったっていうのは、悔やまれるところではありますけど。球種の選択的には、さっきスタッシ捕手とも話しましたけど、間違っていなかったと思います」

 ――シーズン終盤のこの時期に、こういうパフォーマンスができたことについて。
 「今日1日というわけではなくて、去年、良いシーズンを送れて、それを続けられるのかどうなのか一番大事というか。数字でいうと、分かりやすいところでいうと、そういところが大事かなと思うので。それを変な話、まぐれではなかったと自分自身で自信をもてるかどうかが、去年良かっただけに、一番大事と思っていたので。それを1年間安定して続けられているのが一番良かったなと思います」

 ――調子が良くなかった理由の分析は。
 「そういう日もあるんじゃないかなというのが率直なところかなと思いますね。必ず毎回、毎回100マイルをバンバン、もちろん投げられるわけではないので。それができれば一番いいですけど、できるわけではないですし。今日みたいにスライダーの曲がりが小さいけど、コマンド(制球)的には良い日もあるので。良いところをチョイスして選んでいくっていうのが一番大事かなと思います」

 ――ベンチの雰囲気など、いつもとの違いは。
 「投げている時は基本的にベンチにいないタイプなので。あまりベンチの様子っていうのが、正直、攻撃も見ていないですし、自分の攻撃になった時にどういうシチュエーションかを確認して打ちに行くって感じなので。あまりベンチの雰囲気っていうのは分からないですね」

 ――調子が良くない中でここまでの投球ができた。
 「いいところをチョイスしながら、うまく(スタッシ捕手と)コミュニケーションをとりながら。なるべくリスクを少なく、4ー0だったので、なかなかシビアでしたけど。なるべく走者を溜めずに、最後は危なかったですけどそれ以外は良かったと思います」

 ――シーズン終盤で疲労感が溜まっているか。
 「1年間も出てれば、やっぱり疲労というも溜まると思いますし。それは野手もきつい体を推して出ていると思うので。自分だけではないですし、あと少し頑張りたいなと思います」

 ――今季はスライダーを多投している。進化を改めて。
 「安定して投げられている球種だなと思うので。威力云々というよりかは、1番1年間通してゲームをつくる、安定している球種だなと思うので。1個の変化量に頼らず、いろいろな形でなげられている。今日の縦のスライダーも効果的でしたし、有効だったなと思います」

 ――あと1イニングで規定投球回に到達する。
 「投げきりたかったなっていうのが本当は思いますけど。もう1イニングというか、もう1試合切り替えてまた調整して頑張りたいなと思います」

 ――今、どのようなところに着目点を置いて投げているか。
 「投げるのはゼロに抑えるというだけですね。それは変な話、お客さんが入っていても、入っていなくても、やることはもちろん変わらないので。その中で来てくれた、ファンの人が喜んでもらえる投球ができるのがベストですし。1イニングでも、ゼロを多く並べていくのが、ファンの人が盛り上がるところであると思うので。打席に関しては良い打席で良い結果を出せるようば準備を1イニングでも多くできればいいなと思う。あと7試合ですかね。頑張りたいなと思います」

 ――打たれる直前、ファンは総立ち。1球1球の歓声をどう感じたか。
 「三振を取ってベンチに戻るっていうのがベストな答えだと思うので。それができなかったっていうのが、ピンチをつくってしまったっていうのは。もう一つ足りなかったところだと思うので、次回また頑張りたいなと思います」

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