広島・森下「全部が実力不足」自己最多11勝目逃す 村上満塁斬り、6回途中2失点粘投実らず

[ 2022年9月30日 04:45 ]

セ・リーグ   広島4―5ヤクルト ( 2022年9月29日    マツダ )

<広・ヤ>6回途中、降板する森下(中央)(撮影・奥 調)
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 広島・森下はチームの逆転負けに落胆の色を隠せなかった。自己最多となる11勝目の権利を得ながら、救援陣が打ち込まれてシーズン最終先発が暗転。追い上げを許す展開での降板となり、ふがいない自分の投球を短い言葉で責めた。

 「全部が実力不足だと思います…」

 本調子を欠いても試合はつくった。最大の見せ場は5回だ。1点を返され、2死満塁で打席に村上。抜け球が目立ち始めていた状況で、しかし、最後は151キロの外角直球で空振り三振に斬った。右腕の底力だった。

 「アウトが取れて良かったと思います」

 素っ気ない反応に悔しさがにじむ。6回途中まで6安打2失点の粘投。8月16日の中日戦で10勝目を挙げて以降、6試合で勝ち星がなく、3度にわたって11勝目の権利を得ながらことごとく逃した。

 CS進出が極めて厳しくなった1敗。それでも残り2試合に勝てば、他力であっても可能性は残る。「それしかないです、はい」。25歳は奇跡を信じてチームの勝利を念ずる。(江尾 卓也)

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2022年9月30日のニュース