阪神・中野 3戦連続初回先頭弾なら史上2人目快挙も自然体「自分の仕事は塁に出て後ろにつなぐこと」

[ 2022年9月30日 05:15 ]

3試合連続先頭打者アーチを狙う阪神・中野
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 2試合連続で初回先頭打者アーチを放っている阪神・中野は、シーズン最終戦でプロ野球記録がかかる。3戦連続となれば、93年の松永浩美(阪神)に並び史上2人目の偉業。CS進出のためには絶対に負けられない一戦で、自らの役割を全うすることを誓った。

 「自分の仕事は塁に出て、いい形で後ろにつなぐことだけなので。最後の残り1試合もその気持ちを忘れず、後ろにつなぐバッティングをしていきたい」

 27、28日といずれも神宮の地で、価値ある先制パンチを相手に見舞った。人生初という2戦連続での初回先頭弾。試合後には「記録がどうというよりも、自分自身が一番驚いています。まさかもう1本出るとは思っていなかった」と目を丸くしていた。今季は打点を挙げれば、ここまで17戦全勝。プロでまだ1本も放っていない甲子園球場が最終戦の舞台とはいえ、期待はいや応なしに膨らむ。

 「ここ2戦チームとしていい勝ち方ができたと思いますし、後は他のチームがどうこうよりかは、残り1試合で自分たちが勝つことだけを考えて。全員でしっかり束となってやっていきたい」

 6月22日の広島戦から1番に定着し、8月中旬のコロナ感染による8試合の離脱を除いて全試合でトップバッターの重責を担ってきた。泣いても笑っても、レギュラーシーズンはラスト1試合。2年目にして不動の地位を築く背番号51が、自らのバットと足で勝利を呼び込む。(阪井 日向)

 ▽3試合連続初回先頭打者本塁打 阪神・松永浩美が1993年8月20~22日のヤクルト3連戦(神宮)で達成し、プロ野球では唯一の記録。20日は左打席で伊東昭光の2球目を右翼席へ。21日は左腕の石井一久に対し右打席に立ち、カウント1―1からの3球目を右越えへ流し打ち。22日は再び左打席で荒木大輔の4球目をバックスクリーンへ運んだ。試合は●5―6、○7―5、●5―6と阪神が1勝2敗で負け越した。

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2022年9月30日のニュース