阪神・浜地、リベンジ零封「生かすも殺すも自分次第」前回救援失敗の悪夢払拭“虎の出世魚”がまた進化

[ 2022年7月22日 22:46 ]

セ・リーグ   阪神6―3DeNA ( 2022年7月22日    甲子園 )

<神・D>7回から2番手で登板する浜地 (撮影・成瀬 徹)
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 6年目の阪神・浜地が、悪夢を払拭する快投でまた一歩、成長した。3点リードの7回に登板し、3人斬り。前回20日の広島戦では2点リードの7回に登板も、味方の2失策も重なる不運で3失点(自責0)を喫し逆転されて降板していた。

 すぐにやってきたリベンジの舞台で仕事を果たし「すごく緊張しました。前回登板の経験を活か生かすも殺すも、これからの自分次第ですし、自分の中で意味あるものにしていきたいと思ってるので、その第一歩として、今日は良い投球ができて良かった」と決意を込めて零封。15球中、実に13球がストレートと強気の投球を展開したことに気持ちが見えた。

 「自分の軸である球ですし、それがあって他の変化球が生きてくる」。悔いのない投球を心がけた。救援失敗の後には矢野監督から「今年は良い場面でいってるから、自信を持っていいし、楽しめばいい」と背中を押されたという。「自分を信じて、やってきたことは間違っていないと思って、信じて投げました。それが良い方向に出た」。リーグトップの救援防御率を誇るブルペンの競争は激しい。「2回も同じ失敗を続けてブルペンにいられるほど甘くない。自分にプレッシャーをかけて投げた」。日々、ヒリヒリする緊張感、危機感の中で、今季はすでにキャリア最多の29試合登板、この日も含めて僅差リードでの起用も増えてきた。

 「ハマチ」は体の大きさに応じてメジロ、ブリへと成長していく出世魚だ。実際の海でもハマチは夏場にイワシなどの餌を捕食し、これから秋にかけて体を大きくしていく。甲子園という大海原で“生存競争”にもまれる虎の浜地。痛みも味わいながら出世ロードを邁進していく。(遠藤 礼)

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2022年7月22日のニュース