木更津総合 1年生・羽根が救った逆転3ラン「仕事果たせてホッとした」

[ 2022年7月22日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権千葉大会5回戦   木更津総合7ー5東海大浦安 ( 2022年7月21日    千葉県総合 )

<東海大浦安・木更津総合>8回に右越えの逆転3ランを放った木更津総合・羽根
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 先輩たちに背中を押された。木更津総合の2番・羽根徹平(1年)はベンチから「最低限の仕事をしてこい」と声を掛けられ、気持ちが楽になった。「犠飛か併殺崩れでいい」。高めの直球を振り抜くと、逆転3ランが右翼芝生席に弾んだ。

 今春選抜出場校の意地があった。2―5の8回に1点差に迫り、なおも無死一、三塁。公式戦初本塁打が8強に導く値千金の一発だ。打球は名字の“羽根”がついたように飛び「打った瞬間はいくと思わなかったけど、入ってよかった」と笑った。

 「地元の県で甲子園に行きたい」と春夏通算11度の甲子園出場を誇る木更津総合に入学。選抜もテレビで観戦し「イメージ通りでしっかりしたチーム」と目を輝かせた。元々、真面目な性格。黙々と練習に取り組み、チームを救う一発である。

 この日は登板がなかったが、1年生左腕の井上陸も好投を続ける。春夏連続の甲子園出場を狙う中、1年生の台頭で戦力も底上げされ、羽根は「仕事を果たせてホッとした」と初々しく言った。(田中 健人)

 ◇羽根 徹平(はね・てっぺい)2006年(平18)7月26日生まれ、千葉県富津市出身の15歳。小1で野球を始める。富津中では木更津シニアに所属し、主に捕手としてプレー。木更津総合では内野手で今春からベンチ入り。1メートル69、84キロ。右投げ左打ち。

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