DeNAが異例の投手コーチ「ベンチ2頭体制」継続も

[ 2022年7月22日 05:00 ]

DeNA斎藤隆コーチ
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 DeNAが、球団史上異例の「投手コーチ、ベンチ2頭体制」を継続する可能性が浮上した。

 チームは12日以降、広島、ヤクルト、中日と9連戦(15日のヤクル戦は雨天中止)を戦ったが、大型連戦を前に首脳陣がある「改革」に着手した。

 斎藤隆チーフ投手コーチと木塚敦志投手が同時にベンチに入る「2頭体制」で、球団史上投手2コーチの同時ベンチ入りは、異例と言える。

 試合中に斎藤コーチがマウンドに駆け寄ったときに、空き時間をつくらずにベンチ内で木塚コーチが迅速にブルペンと連絡を取り合うことなどが狙い。時間の無駄をなくすことで、救援陣も肩づくりの準備をスムーズに行うことができる。

 ブルペンには、現役時代7年間、すべて救援で243試合に登板した大原慎司1軍チーフゲームアナリストが待機し、救援陣の気持ちを理解しながら、ベンチからの連絡を取りついでいる。

 結果的にチームは12日以降の8試合を、6勝2敗と大きく勝ち越した。18日の中日戦勝利時には、三浦大輔政権2年目で初の2位にも浮上した。さらに6月26日の広島戦終了時で最大9あった借金も、すべて返済。勝率5割で、22日から前半戦最後となる阪神3連戦(甲子園)に臨む。

 7月のここまでの救援陣の防御率は2・29。2位浮上を支えていることは言うまでもない。そのいい流れに「2頭体制」が拍車をかけた。継続は力。DeNAの「勝利の方程式」は、マウンドだけにではなくベンチにも築かれている。

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2022年7月22日のニュース