宮崎梅田学園、遠い全国1勝 交通事故死の野球少年に勝利届けられず

[ 2022年7月22日 06:00 ]

第93回都市対抗野球1回戦   宮崎梅田学園0―7日本通運 ( 2022年7月21日    東京D )

<日本通運・宮崎梅田学園>敗戦し、厳しい表情の宮崎梅田学園ナイン(撮影・木村 揚輔)
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 1回戦3試合が行われ、宮崎梅田学園(宮崎市)は0―7で日本通運(さいたま市)に敗れた。序盤から相手に主導権を奪われ、打線も沈黙。目標の都市対抗初勝利はならなかった。ほか、NTT東日本(東京都)などが2回戦に進んだ。

 自動車教習所を運営し、選手が教官を務める宮崎梅田学園は、悲願の全国大会初勝利を挙げられなかった。日本通運の3投手の継投の前に零敗。3年ぶり2度目だった都市対抗の舞台で再び1回戦の壁に阻まれ、高田昌宏監督は「全国1勝の壁が大きいのを改めて実感しました。帰って課題を見直したい」と話した。

 交通事故で命を落とした野球少年に勝利を届けられなかった。2002年に事故に遭った当時中学生の笹森郁也さんは学園主催大会に参加しており、つけていた背番号5はチームの永久欠番。高田監督は「今日は郁也くんの誕生日。何とか1勝したかった」と悔やんだ。

 宮崎梅田学園の挑戦はこれからも続く。高田監督は「(チームの使命は)交通安全をいかに皆さんに分かっていただくか。また全国に行かないとそれができない」と出直しを誓った。

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2022年7月22日のニュース