広島・大瀬良 5割ターンへヤクルト3連戦アタマ取る 難敵・村上も「何とか抑えていきたい」

[ 2022年7月22日 04:45 ]

村上封じに強い意欲を示した大瀬良
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 広島は22日から首位・ヤクルトと前半戦最後の3連戦(神宮)。初戦先発の大瀬良大地投手(31)が村上封じに強い意欲を示した。今季12戦で対戦打率4割超、被弾9本の難敵。4番を抑え、前に走者をためない投球に、エースは勝機を見いだす。「後半戦につながる大事な3連戦。(カードの)アタマをしっかり」と気合を入れた。

 新型コロナウイルスの感染予防のため、非公開で行われた本拠地マツダでの投手練習。大瀬良は入念に最終調整し、勝率5割復帰が懸かる首位との一戦に備えた。後半戦の行方を左右するカード初戦の先発。重要性は十分に分かっている。

 「チームとしても、後半戦につながる大事な3連戦になる。(ヤクルトに)少しでも嫌な印象を植え付けられるように、アタマをしっかり頑張ります」

 何しろ、ヤクルト戦は今季1勝10敗1分け。4月13日に松山で勝って以来、白星がなく、1分けを挟んで9連敗中の惨状だ。大瀬良自身も6月17日に4回4失点で敗戦投手になり、神宮での連勝は8で止まった。もう負の流れを断ち切りたい。

 カギを握るのは4番封じだ。本塁打と打点でリーグトップを独走し、打率でも同2位につける村上。広島戦でめっぽう強く、12戦で打率・408、9本塁打、19打点と打ちまくる。裏返せば、打たれまくる広島投手陣。大瀬良は百も承知だ。

 「村上クンの存在は大きい。彼が打つとチームは乗っていくし、彼の前にできるだけ走者を出さないように勝負していきたい。何とか抑えていきたい」

 本拠地での前回3連戦(6月28~30日)が象徴的だ。敵の4番には1、2戦目、左方向にばかり3発を被弾した。すると3戦目は配球が一転。内懐を厳しく突き、4打数無安打に封じた。影響は不明ながら、村上は翌7月1日も無安打だった。

 「感染対策をやっていても、こうなってしまう悔しさはある。いるメンバーで戦うしかないので、力を合わせてやっていきたい」

 チームでは計43人が新型コロナに感染。1軍でも4番のマクブルームや堂林、左腕のターリーが離脱を余儀なくされ、戦力面は万全と言い難い。それでもこの3連戦は負けられない。後半戦に弾みをつける白星へ。大瀬良が、気迫の投球で負の流れを止める。(江尾 卓也)

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2022年7月22日のニュース