絶好調男・今宮が導く!ソフトバンク「ファイト!九州」初白星で「ファンを元気づける」

[ 2022年5月10日 05:30 ]

レオ退治へ意気込む今宮
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 状態も上体もブレない選手会長のバットがチームを7連勝に導く。ソフトバンクは10日、「ファイト!九州」4試合目となる西武戦を宮崎で行う。打率・342と絶好調の今宮健太内野手(30)は、大振り禁止令を課した現打法の定着を誓った。10日先発の石川柊太(30)は得意のパワーカーブで山川封じを画策し、今季の「ファイト!九州」チーム初勝利を狙う。

 7連勝へ“ぶれない”選手会長、今宮のバットが止まらない。9日時点で全34試合に出場し38安打はリーグトップタイ、打率・342は同2位。もちろん、チーム内でも規定打席に到達している5人の中で、この2部門はトップを走っている。

 月が替わって、さらに磨きがかかっている。5月はここまで27打数13安打で、暫定の月間打率は・481に達する。1日の楽天戦から7試合連続安打で、うち5度がマルチ安打だ。チームは3日からの6連戦で、80安打47得点、打率・349と打線が爆発し全勝した。今宮も6連戦で11安打を放ち、原動力になった。

 「キャンプから意識をしてきて藤本監督と長谷川打撃コーチの指導を経て、今の状態。もっともっと良くなるのでキープして、自分のものにしたいです」

 欲張らずに現打法の継続で西武戦に挑む。今季から一発の欲を控え、バットの大振りをやめている。藤本監督は「体が小さいのにホームランが打てるから振り上げていたけど、今年はチームバッティングに徹してくれている」と好調の要因を分析する。

 本人が意識するのは「無意識で上体を振らない」スイング。素直にバットを押し込むことで、素直に右中間方向に低い弾道の鋭い打球が飛んでいる。

 上体は変えずに、宮崎の苦手意識を変える。キャンプ地でもある宮崎県だが、ひなたサンマリンスタジアムでの公式戦は過去1勝3敗と分が悪い。さらにホークスが九州を元気にする活動として今季5試合開催する「ファイト!九州」では、4月12日の長崎、同16日の北九州、同17日の鹿児島で3連敗中。当然、選手会長は黙ってはいない。

 「ファイト九州ということなので勝って、ファンを元気づけたい。皆さんに、夢と希望を与えるというところもある。雨が降らないように願いたい」

 振り過ぎない男、今宮がぶれない打法をキープし、相手先発左腕・隅田を攻略する。(井上 満夫)

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2022年5月10日のニュース