広島・アンダーソン デビュー戦からの「GT斬り」へ12日阪神戦先発「強い気持ちで向かっていく」

[ 2022年5月10日 05:30 ]

キャッチボールで調整するアンダーソン(撮影・河合 洋介)
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 広島の新外国人ドリュー・アンダーソン投手(28)がデビュー戦からの「GT斬り」を狙う。先発が見込まれる12日の阪神戦(甲子園)に向けて、9日はマツダスタジアムでの投手練習に参加した。来日初登板初先発だった前回5日の巨人戦では7回1安打無失点の衝撃デビュー。球団助っ人では11年バリントン以来11年ぶりとなる初登板から2戦2勝を目指す。 

 デビュー戦での無双が偶然ではなかったことを示す次回登板になる。アンダーソンは5日の巨人戦で先頭打者から4者連続三振を奪うなど、5回まで完全投球。被安打1と相手を圧倒したまま、体力面を考慮されて7回82球で交代した。「打者に強い気持ちで向かっていくことは継続していきたい」。巨人の次の相手は阪神。立て続けに「GT斬り」を狙う。

 「ストライク先行で攻めていきたい。(甲子園という)古くから歴史のある球場で投げることは楽しみです」

 球団助っ人で初登板初勝利を挙げたのは5人目だった。さらに、デビュー戦から2戦2勝となれば過去2人しかおらず、アンダーソンが達成すれば11年バリントン以来11年ぶりとなる。バリントンは広島、オリックスに5年間在籍して通算45勝をマーク。両腕を大きく広げてから投げ下ろすアンダーソンの投球フォームはバリントンそっくりで、「バリントン再来」への期待も膨らむ。

 投手練習を見守った横山投手コーチは、アンダーソンについて「想像以上にいい。課題が見えない」と絶賛した。今季先発がクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成したのは全31試合のうち27度。先発防御率2・59は、リーグ唯一の2点台を誇っている。同コーチが「アンダーソンが問題なく回ってくれれば結果も残ってくるだろう。誰がどう回っても試合をつくってくれるローテというのは非常に頼もしい」と言及したように、新助っ人の加入によって先発陣は、より強固になったと言える。

 アンダーソンの来日後の実戦登板は、2軍戦も合わせて4試合のみ。「シーズン中盤になったら、もう少し強さが出てくると思う」と衝撃のデビュー戦でさえ未完成だったと言う。さらに状態が上がるのであれば、アンダーソンは本物だ。(河合 洋介)

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2022年5月10日のニュース