過去のセンバツ開幕直前の辞退 75年門司工は開会式当日、71年には「涙のUターン事件」

[ 2022年3月17日 19:54 ]

甲子園球場
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 日本高野連は17日、18日に開幕する第94回選抜高校野球大会で、京都国際が出場を辞退すると発表した。14日に実施した大会前のPCR検査を受けた31人中8人が陽性と判定され、そのうち2人はその後に発熱。計13人の陽性者が確認されたことなどから、チーム内での集団感染と判断した。京都国際の辞退に伴い、近畿地区の補欠1位校の近江(滋賀)が出場する。

 過去にセンバツ出場校が辞退し、補欠校が出場したのは12回だが、大会直前の辞退は数少ない。第47回大会(1975年)の門司工は、野球部員ではない在校生の不祥事で、開会式当日の朝に出場辞退。代わりに佐世保工が出場した。

 また、第43回大会(1971年)の北海は、甲子園球場に向かうために青函連絡船で本州に渡っている時に卒業式を終えたばかりの野球部員ではない在校生の不祥事が発覚し辞退。連絡船を降りることなく引き返し「涙のUターン事件」と言われた。代わりに芦別工が出場している。

 夏では第87回大会(2005年)の明徳義塾が、開幕の2日前の8月4日に部員の不祥事のため辞退。高知が代わりに出場した。夏の甲子園では代表決定後の出場辞退はこれが初めてだった。

 選手の病気による辞退は、夏の第8回大会(1922年)の新潟商が、エースが急病となり辞退。代替出場校はなかった。昨年の夏の第103回大会では、宮崎商と東北学院が、選手の新型コロナウイルス陽性が判明し大会中に試合参加を辞退している。

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2022年3月17日のニュース