連夜の阪神・佐藤輝劇場や!2戦連発だけじゃない、プロ初3四球で8打席連続出塁「今いい状態かなと」

[ 2022年3月17日 05:30 ]

オープン戦   阪神9ー6ソフトバンク ( 2022年3月16日    ペイペイD )

試合前練習中に談笑する(左から)ソフトバンク・柳田、阪神の佐藤輝、糸井
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 「出塁の輝」だ!阪神・佐藤輝明内野手(23)は、ソフトバンク戦で2戦連続となる3ラン本塁打を放つなど、2打数2安打3打点、3四球で全5打席出塁を記録。前日からの連続出塁を「8」に伸ばした。オープン戦12試合で打率・359、2本塁打9打点はチーム3冠。ここまでわずか5三振と、三振の山を築いた昨季の面影は見られない。

 佐藤輝の勢いが止まらない。福岡・ペイペイドームは連夜の「輝劇場」と化した。前日にオープン戦43打席目で第1号を放つと、この日も豪快なアーチを突き刺した。

 「しっかり反応して、芯で捉えられたので。逆らわずにあっち(左中間)に打てたのでよかった」

 初回は自ら選んだ四球から4得点につなげ、2回1死一、二塁で迎えた第2打席だった。先発・松本が投じた初球148キロを一閃(いっせん)。弾丸ライナーの放物線を描いた打球が、バックスクリーン左へ着弾した。前日のオープン戦第1号には「甲子園じゃなかったら入っているのもあった」と冷静だった大器も、2戦連発に「結果としてホームランってなるとノッていけると思う。いい感じじゃないかな」と冗舌だ。

 豪快なアーチだけでない。4回は中村亮からこの日2つ目の四球を選ぶと、6回は前日に一発を浴びせた笠谷から再び右翼線へ痛烈な一打。8回は球界屈指の左腕・モイネロから三たび四球を選び、プロ初の1試合5出塁および3四球とした。前日の第3打席から8打席連続出塁とし、オープン戦の出塁率は・449までに上昇。「球はしっかり見えているんで。今いい状態かなと思います」と力を込めた。

 「超人軍団」の先輩・柳田とも試合前練習で久々に対面。会話の内容については「特になかったですけど、言えないですね、秘密で」と笑い飛ばした。チーム3冠と波に乗る若き4番は「開幕戦も京セラですし。いい準備ができればいいんじゃないかなと思います」と、すでに開幕前最後のオープン戦となる18日からのオリックス3連戦(京セラドーム)に視線を向けた。

 開幕戦を戦うヤクルトの先発は小川に決まった。昨年の対小川は2試合で2打数無安打も、開幕戦では先制犠飛で勝利に貢献。「しっかり1戦目から打って、勢いを付けていけるように」と2年連続の白星発進を誓った。(阪井 日向)

 《初の1試合5出塁&3四球》佐藤輝(神)が2打数2安打3四球とし、全5打席で出塁。1試合5出塁および3四球はレギュラーシーズンを含めても初。15日の第3打席から8打席連続出塁中で、出塁率は試合前の.386から.449に上昇した。初回と8回はフルカウントから四球。昨季はカウント3―2時に47打数7安打(27三振)、打率.149はセの規定到達者32人中31位と苦手にしていた。

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