楽天新外国人・マルモレホス&ギッテンス 実戦初出場は「打つ」より「見る」

[ 2022年3月17日 05:30 ]

オープン戦   楽天3―0オリックス ( 2022年3月16日    静岡 )

<楽・オ>5回、ギッテンスの初打席はスイングせずに終わる(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 楽天に新加入したマルモレホスとギッテンスがそろってオープン戦に初出場し、バットではなく目で必死に球を追いかけた。

 5回に代打で登場のギッテンスは2打席続けて見逃し三振。ともに5球ずつ計10球、一度もスイングはせず「まずは日本人投手の球を見たかった。バットは振らなかったけど久しぶりに野球に戻ってきた気がするよ」。マルモレホスは初回に5球目を三飛、3回は初球を中飛とスイングしたが、球を見るという目的は達成した。

 大リーグでは「トラッキング」と表現する作業で、キャンプで投手相手の打撃練習で行うのが一般的だ。試合では珍しく、石井監督は「球をトラックすることが目的で打席に立たせた。本人もそうしたいと」と説明。ギッテンスも「少しでも生きた球を見たくてお願いした」と明かした。

 日本でも3冠王3度の落合博満がロッテ時代の86年、オープン戦で2打席11球、一度も振らず見逃し三振で下がったことがある。稲尾監督に了承を得て、その時期に「打つ」ことより大事な「見る」作業を優先させた。

 一度もバットを振らない打席も、不可欠なステップ。オープン戦は残り4試合だが「無理に開幕に合わせなくてもいい」と指揮官。焦らず、両助っ人が力を出せる状態まで仕上げさせていく。(重光 晋太郎)

続きを表示

2022年3月17日のニュース