広島守護神・栗林 待望オープン戦初セーブ!1失点も修正へ手応え「良かったところは継続できるように」

[ 2022年3月17日 05:30 ]

オープン戦   広島2ー1ロッテ ( 2022年3月16日    ZOZOマリン )

<ロ・広>力投する栗林(撮影・西海健太郎)
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 広島の栗林良吏投手(25)が待望のオープン戦初セーブをマークした。開幕後を見据えて16日のロッテ戦(ZOZOマリン)に連投し、1点を失いながら2点リードの9回を締めた。2試合連続失点にも、佐々岡監督は「気持ちが入ってくれば」と全幅の信頼を寄せる。守護神は微調整の必要性を認めつつ「良かったところは継続できるように」と気合を入れた。

 開幕を見据えての連投テストは不本意な結果に終わった。オープン戦初セーブを挙げながら2試合連続失点。かねて「失点してもOK。リードを守ってチームが勝てばいい」と公言する栗林でも、試合後は反省の言葉ばかりが口を突いて出た。

 「ゼロで抑えたいので、情けないという気持ち。結果を出せなくて悔しい思いがある」

 2点優勢の9回に登板。いきなりピンチを招いた。先頭の代打・平沢と、続く代打・エチェバリアに長短打を浴びて無死二、三塁。3番・中村奨は空振り三振に仕留めたものの、途中出場の柿沼に右犠飛を許す。最後はどうにか代打・菅野を空振り三振に斬った。

 「昨日が4球連続ボールの四球。先頭の入りを大事にしてストライクゾーンで勝負しようと思ったけど、今日も失点した。相手が待っている球でもファウルが取れる球威が必要だし、制球も…」

 苦投が続く。2点劣勢の8回に登板した前日15日もしかりだ。2四球を与えた上に2盗塁を許し、途中出場の岡に2点打を浴びた。オープン戦は5試合5イニングで4失点し、防御率7・20。まだ助走段階とはいえ、気になる内容、数字ではある。

 それでも佐々岡監督の信頼は揺るぎない。「(今春)初めての連投で連打されたけど、昨日よりは良くなっていると思う。本番に向けて気持ちが入ってくれば」とし、公式戦の緊張感が右腕本来の力を引き出すと信じる。

 開幕が間近に迫り、当の本人は修正に必死だ。走者がいない場面だと、従来は左足を上げた際に右足1本で立つ間があったが、「止まるところを無くし、流れのまま」投げにいく時に「長い時間をつくる」フォームをこの日から取り入れた。

 「今日の方が良かった。これを自分のものにしていきたい。良かったところは継続し、このままズルズルいかないようにしたい」

 広島が誇る絶対的な守護神。栗林は立場と責任を自覚する。2年目の春、苦しみは本番で笑顔に変える。(江尾 卓也)

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2022年3月17日のニュース