ロッテのドラ1・松川 開幕マスク!井口監督抜てき 史上3人目高卒新人大役

[ 2022年3月17日 05:30 ]

オープン戦   ロッテ1―2広島 ( 2022年3月16日    ZOZOマリン )

<ロ・広>石川(右)に声を掛けながらベンチに戻る松川(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 ロッテのドラフト1位・松川(市和歌山)が25日の開幕・楽天戦(楽天生命パーク)で、55年の大映・谷本稔(八幡浜)、06年の西武・炭谷銀仁朗(平安)に続く、史上3人目となる高卒新人開幕先発マスクで起用されることが確実となった。

 開幕投手に決まっている石川と2戦続けてバッテリーを組み、6回2/3を5安打2失点に導く好リードを見せた。試合後、井口監督が「(石川の)次回は開幕なので、このバッテリーでいくと思う」と18歳捕手を大抜てきする方針を明かした。

 当初は沖縄・石垣島でのキャンプを打ち上げた2月13日を最後に、2軍相当のB組に合流させる方針だった。だが、高校通算43発の打撃だけでなく、守備力も高いと判断し、A組に帯同した。実戦の中で、佐々木朗の163キロを難なく捕球するキャッチング、ワンバウンドを体で止めるブロッキングの技術も合格点だった。

 この日は無安打1四球でオープン戦は打率・176となったが、5回無死二塁では進塁打の一ゴロを放つなど、チーム打撃の役割を果たしている。指揮官も「作戦面でいろんなことができる。しっかりとつないでくれるので、いい打順に入れられる」と評価。数字以上に勝利に貢献できる打者と評価する。

 松川自身に浮つくところはなかった。「開幕1軍、開幕スタメンを目標にやっているが、そこでチームを勝たせないと。捕手としてやるべきことをやって、チームに貢献したい」。とても18歳には見えない落ち着き払った態度で、8日後に待つ本番をどっしりと見据えた。(横市 勇)

 ≪高卒新人野手の開幕戦先発は2リーグ制後15人目≫高卒新人野手が開幕戦に先発出場すると19年藤原(ロ)が中堅で出場して以来2リーグ制後15人目。捕手では55年谷本稔(大映)、06年炭谷(西=現楽天)に次ぎ16年ぶり3人目となる。また、開幕マスク候補の楽天・安田も新人で、同一年に複数の新人捕手が開幕マスクをかぶると50年の徳網茂(神)、井上親一郎(国鉄)、山崎明男(広)以来72年ぶり。

続きを表示

2022年3月17日のニュース