日本ハム 今季最少1安打で8度目零敗 栗山監督「それでも何とかしなきゃいけない」

[ 2021年8月14日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム0―3ソフトバンク ( 2021年8月13日    ペイペイD )

1安打で敗れた日本ハム・栗山監督(撮影・中村 達也)
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 日本ハムは13日、後半戦初戦となったソフトバンク戦で打線が今季最少の1安打と沈黙し、今季8度目の零敗を喫した。出塁したのはわずか3人で、三塁すら踏めず。同僚選手への暴力行為で出場停止処分を受けた主砲・中田翔内野手(32)を欠く中、12球団ワーストのチーム打率・230の打線が重苦しい空気を吹き飛ばせなかった。

 手も足も出なかった。ソフトバンクの3投手のリレーの前に14三振を喫し、わずか2時間37分で試合終了。普段、相手を評することがない栗山監督も「今日のボールは本当に良かった」と言うしかなかった。それほど相手先発・石川の出来が完璧だった。

 唯一の好機は3点を追う4回だった。1死から西川がチーム初安打となる中前打で出塁。さらに甲斐の包囲網をくぐり抜けて二盗を決め、阪神・糸井に並ぶ現役最多299個目の盗塁を決めた。3番・高浜も四球でつないで一、二塁の好機を演出したが、侍ジャパンから合流した近藤が二ゴロ併殺打に倒れて無得点に終わった。

 加藤は3回までに2本塁打を浴びて3失点しながら6回3失点と試合はつくったが、打線は反撃の糸口をつかめず。5回以降、出た走者は8回に四球を選んだ渡辺のみ。得点圏に走者が進んだのは4回だけで、栗山監督は「どこかに突破口があると思って、何とかしようとした。だけど、“全く付け入る隙がなかった”じゃ駄目。それでも何とかしなきゃいけない」と悔しさをにじませた。

 最下位からの上位浮上を狙う栗山監督は試合前、「最初の20試合、どれだけ取れるか目いっぱいいってみるよ」と話していたが、後半戦は黒星発進。「こっちも目いっぱいいっているけど、(選手たちの)見た目は元気がなさそうにも見える」と奮起を求めた。球団は西武とのトレードで打力に定評のある木村、佐藤を獲得。悪い流れを変える存在の台頭が待たれる。(東尾 洋樹)

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2021年8月14日のニュース