陽川、坂本、江越に伝授した限られた打席での考え方とは…阪神・サンズインタビュー(下)

[ 2021年6月17日 05:30 ]

打撃練習をするサンズ(撮影・坂田 高浩)
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 ――練習中からチームメートへ積極的にアドバイスしている。

 「意識してよくチームメートと話をするようにしてます。他の選手が“サンズはこういう考え方を持って、こういうふうに調整、スイングしてるんだな”というのを分かってもらえれば、お互いをもっと理解し合えるから。野球談議をすることが非常に好き。自分のある程度の結果を見て、聞いてみようかな…って他の選手が思ってくれればね」

 ――質問されることも増えた。
 「いつでも喜んで自分の伝えられることは伝えるようにしています。バッティングの分析というか、いろんな人のバッティングを見て話をすることがスゴく好きなので。できるだけ、いろんな人と話をしようとは思ってますね」

 ――もっと伸びるのでは…と思う選手は。
 「まず“俺が教えてあげたんだ”みたいなことは言いたくない。よくアドバイスというか、話をしてるのは陽川だったり、坂本だったり、江越だったり、毎日なかなか試合で打席に立つチャンスが少ない選手。自分もアメリカでは、毎日なかなかチャンスがなくてベンチにいることが多くて、途中から出たり、時々出るという選手だった(※1)。限られた打席の中での考え方などを3選手には話したりしている」

 ――それぞれの置かれた立場によって伝えることも変わる。
 「佐藤輝のように毎日(試合に)出ているような選手でも、まだまだ若くて勉強することもたくさんあると思う。そういった選手に対しては、ちょっと違うことというか、取り組むべきことも違う。いろんな選手に対して、いろいろなアドバイスじゃないですけど、話があてはまる。それぞれ違うと思う。みんな高いレベルでやっている。1軍にいる選手ですから、それなりの理由があるわけですからね。才能あふれる選手が多いな…と思います。そんな選手たちには、できるだけ話をするようにしています」

 ――コミュニケーションを多く取るようになったきっかけは。
 「自分がそういうタイプの選手だったのかな…とは思いますね。アメリカでも、韓国、日本でも、あまりバッティングの話をしたくない選手もいます。アドバイスを嫌うというか、自分のやり方でやっている選手も、もちろん、いますから、みんなにずっと話していたわけではない。アジア(※2)に来て、ある程度の結果を残せたら、そうやって話をしてくれるというか、聞いてくれる選手も、どんどん増えましたし、その時から…というのはあるかもしれないですね。特に日本に来てからは、いろんな言葉を使って“どういう意識でいるの”とか“スイングの軌道はどう考えてるの”など、いろんな選手に話をすると、いいリアクションをしてくれる選手もたくさんいる」(終わり)

 (※1)11年にドジャースでメジャーデビューし、同年の61試合出場が自己最多。
 (※2)18年8月に韓国・ネクセン入り。19年は韓国・キウムへ移籍して113打点で打点王。

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