日本ハム・近藤 侍選出御礼打!大勝呼ぶ先制打に「いい時の感覚に近い」

[ 2021年6月17日 05:30 ]

交流戦   日本ハム8-1広島 ( 2021年6月16日    マツダ )

<広・日>3回2死一、二塁、近藤は中前に先制の適時打を放つ(撮影・奥 調)
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 侍ジャパンに内定した日本ハム・近藤が大勝に導く1点目を叩き出した。3回2死一、二塁から中前適時打。「凄く良かった。いい時の感覚に近いものがあった」と、手応えのある一撃だった。

 「インコースは全くイメージがなかったけど、反応できた。(詰まらないだけの)ボールとの距離も取れた」

 打率は上がってきたとはいえ・276。栗山監督は「今の状態は数字が示している。こんな数字じゃないでしょ」と話す。「バット軌道、ボールの見え方…。今は日替わりなので。長く打ち続けることができていない」というのが近藤の自己評価。その中で、光明となる一本が出た。

 侍選出を受け、試合前に取材に対応。「東京での五輪に出るというのは、一生に一度あるかないか。こうしてバリバリできている年齢で行われる大会なので、本当にずっと出たいと思っていた」と喜びを語った。一昨年のプレミア12では持ち味の選球眼で出塁率・452を記録。今季の状態が今ひとつでも、外国人投手への対応力を稲葉監督に評価された。「そういう理由で選んでもらったからには、しっかり対応できる準備はしていきたい」。この日、会心の一打を放った相手は速球系の球を動かしてくる九里。このタイプの攻略は、まさに五輪で求められるところだ。

 栗山監督は「日本で一番いい左バッターだと思っている。コンちゃんが持っている技術はジャパンに必要」と背中を押す。18日のソフトバンク戦から再開するリーグ戦。日本ハム唯一の侍が、打撃もチームも上昇気流に乗せて大舞台へ向かう。(和田 裕司)

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2021年6月17日のニュース