桜美林大・松江京主将が教育実習から復帰 選手権前日に練習合流も鋭いスイング「勝たせたい」

[ 2021年6月6日 18:49 ]

教育実習から復帰し、雨の中バット委を振り込む松江主将(撮影・柳内 遼平)
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 全日本大学野球選手権(7日開幕、神宮ほか)に初出場する桜美林大の主将・松江京捕手(4年)が6日、母校・二松学舎大付での教育実習を終え、チームに復帰した。午前9時から行われたシート打撃などの練習で汗を流し「チームメートから“待ってたよ”と言われました。毎日走っていたので体力も大丈夫です」と笑顔を見せた。

 首都大学リーグの優勝争いが佳境に入っていた5月17日、主将はチームを離脱。教育実習の期間とリーグ戦の日程が重複したためだった。

 一時はチームに残留することを津野裕幸監督に志願したが「人生のために教員免許は取っておいた方がいい。みんなを信じろ」と言葉を受け、チームを離れた。その後、チームは東海大に2連敗を喫し、優勝へ黄色信号が灯るも、優勝決定戦で16年秋以来9季ぶり2度目のリーグ優勝を果たした。

 中学、高校の教員免許取得を目指す松江も母校で奮闘。保健体育の授業を担当し「先生としての言葉遣いや学習指導案の作成が大変だった」。桜美林大野球部の主将が教師の卵として母校に帰ってきたことは生徒の間でも話題に。最後の授業が終わった際は多くの生徒が教室に集い、花束が贈られ「つらいこともあったが、終わって見るとすごく楽しかった。教員になって甲子園に行きたい」。夢はより明確になった。

 ユニホームに袖を通し、スパイクで黒土を踏みしめる。「先生」から選手に戻った。シート打撃の走者を務めた際、二塁ベース場でふと思ったという。「色々な方向から打者へ投手へ走者へ声が飛んでいた。当たり前のことだが、(声かけを)本気でやっている。このチームは強い」 

 ブランクを感じさせないほどスイングは鋭い。学習指導案の作成がどんなに長引いても自宅でバットを振っていたからだ。春季リーグ戦は1試合のみの出場だが、5月16日の日体大戦は代打で決勝打を放った。大舞台に向け「一番しびれる場面で自分に代打がくる。そこでヒットを打ってチームを勝たせたい」。最後のピースがはまった。(柳内 遼平)

 ◇松江 京(まつえ きょう)1999年11月10日生まれ、東京都杉並区出身の21歳。小学1年で野球を始め、中学時は世田谷西リトルシニアで主将を務める。二松学舎大付では1年秋からベンチ入りし、3年時は主将。桜美林大では2年春からベンチ入り。1メートル76、79キロ。右投げ右打ち。

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