勝敗を分けた西武バッテリーの“不用意な1球” 辻監督「ボール球から入る余裕がないと」

[ 2021年6月6日 20:50 ]

交流戦   西武6―9ヤクルト ( 2021年6月6日    神宮 )

<ヤ・西>8回無死一、二塁 青木に逆転の適時二塁打を打たれた宮川。右は山川(撮影・久冨木 修)
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 強攻策か、はたまた送りバントか――。ヤクルトベンチとの駆け引き。しかし西武バッテリーが投じた初球は、あまりにも中途半端だった。

 1点リードの8回無死一、二塁。打席にはそれまで2安打の青木がいた。試合終盤だっただけに、犠打で1死二、三塁として山田、村上に託す作戦もありうる。野田バッテリーコーチも、宮川と森のバッテリーに「バントの可能性もあるぞ」と指示したという。

 そして1球目。直球は魅入られたように真ん中へ。右中間を破る二塁打で試合をひっくり返された。

 特にピンチでは大切になる1球目の入り方。正解はなんだったのか。辻監督は言う。

 「様子見も必要。あまりにもすーっといくから…。大きな反省。ボール球から入る余裕がないと駄目」

 この場面。マウンドの宮川は初球を投げる前に間を取るなどして様子をうかがったが、青木からバントの様子は見られなかった。どっちだ…。ならば1球目は慎重を期してボール球にし、相手の出方を探るべきではなかったか。

 「打てるものなら打ってみろ、と投げたボールと、バントするかもという気持ちで投げたボールは違う」と辻監督。不用意な1球が勝敗を分けた。

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2021年6月6日のニュース