日本ハム・立野 プロ初登板初先発で5回1失点好投「全てが収穫」

[ 2021年6月6日 05:30 ]

交流戦   日本ハム6―4巨人 ( 2021年6月5日    東京D )

<巨・日>5回2死一、二塁、吉川を遊ゴロに打ち取り、グラブをたたく立野(撮影・木村 揚輔)
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 プロ初登板初先発の日本ハム・立野和明投手(23)が5回3安打1失点で3試合ぶりの勝利に貢献した。19年ドラフト2位右腕が2年目で迎えたデビュー戦。「マウンド上がる前は冷静だったが(実際に)上がったら緊張した」という中、初回は先頭の重信から147キロ直球で空振り三振を奪うなど好発進した。

 ところが「集中して入り切れなかった」という2回に1死一、二塁のピンチを招くと、131キロのスライダーを大城に先制の左前打を許した。何とかこの1点に抑えたが、イニング終わりにベンチ裏で捕手の石川亮から「しっかり投げろ!」と一喝され、再びスイッチを切り替えた。3、4回は無安打投球。制球が乱れた5回も粘って無失点で切り抜け、大役を果たした。

 82球と余力を残しての降板だが「チーム状況もある。行けと言われれば投げるが(交代を告げられ)分かりました、と」と納得の表情だ。あのイチローさんと同じ愛知県豊山町出身。東京ドームのマウンドは、社会人野球・東海理化からトヨタ自動車の補強選手として出場した19年の都市対抗野球の決勝以来だった。

 栗山監督も「立野の投球が全て」と絶賛。救世主となった右腕は「全てが収穫。手応えは大きかった」と頼もしかった。(君島 圭介)

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2021年6月6日のニュース