コールド発進の阪神タイガースWomen 主将・三浦「点数を取っていたので終始笑顔でプレーできた」

[ 2021年6月6日 05:30 ]

第12回関西女子硬式野球選手権ラッキートーナメント大会1回戦   阪神タイガースWomen7―0WELFARE ( 2021年6月5日    田辺スポーツパーク )

先制の適時打を放ち、塁上で決めポーズを披露する三浦主将
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 阪神タイガースWomenが5日、初の公式戦として第12回関西女子硬式野球選手権ラッキートーナメント大会に臨み、実業団のWELFAREとの1回戦に13安打7得点の猛攻で勝利を飾った。

 主将が打撃でけん引した。「3番・中堅」で先発出場した三浦伊織外野手(29)が2本の三塁打を含む3安打3打点。初回無死二、三塁から右越え三塁打で先制点をたたき出し、2回2死では左中間三塁打で追加点を呼んだ。5回1死満塁でも中堅への適時打で7点目を挙げ、コールド勝利を決めた。

 「ホッとしています。点数を取っていたので終始笑顔でプレーできた。みんなで喜んだりとか悔しがったりとか、そういうのが女子野球の良いところなので、それができたのは良かった」

 2月に始動してから4カ月。当初5月22日に予定されていた初公式戦がコロナ下で延期されるなど、もどかしい日々を乗り越えて躍動した。野原祐也監督は「プレーだけでなく、姿勢であったり、立ち居振る舞いであったり、いろんな事で憧れられるようなチームを目指していきたい」と改めて目標を掲げた。

 今大会には高校、大学、クラブチームなど27チームが参加し、次戦の2回戦は12日。全国の野球女子に夢と希望を届けるため、初の公式戦優勝へ好発進した。(須田 麻祐子)

 ◇三浦 伊織(みうら・いおり)1992年(平4)3月11日生まれ、愛知県出身の29歳。09年の日本女子プロ野球機構第1回合同トライアウトに合格して京都入り。女子プロ野球11シーズンで首位打者4度、盗塁王8度、最多安打4度、年間MVP(角谷賞)3度。第5~8回女子野球W杯代表。1メートル60、左投げ左打ち。

《開幕投手・植村4回無失点》“開幕投手”を務めた植村美奈子(28)は4回無失点の力投だった。「始まりが大事。今日は野手のみんながたくさん打ってくれたので、私も(2番手の)水流選手ものびのび投げられた。今日は野手のみんなのおかげだと思います」。初回先頭に四球を与える滑り出し。3回先頭に浴びた二塁打が唯一の安打で、後続を断ち、初勝利を挙げた

《スゴく楽しかった》対戦相手の京都文教は今春、京滋の大学では初の女子硬式野球部として創設。SEIBIGLITTERSを12―5で破り、1回戦を突破した。女子プロ野球で通算82勝を挙げ、日本代表としてW杯にも3度出場した小西美加(38)が総監督。9番右翼で出場し、「取ったり取られたりの試合だったので野球としてはスゴく楽しかったですが、常にハラハラドキドキするような試合でずっとそわそわしていました」と笑顔で振り返った。

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