広島・宇草 憧れの田中将からプロ1号「メジャーに行かれた方の打席に立てて良かったです」

[ 2021年6月6日 05:30 ]

交流戦   広島3ー7楽天 ( 2021年6月5日    マツダ )

<広・楽>2回無死、中越えに勝ち越し本塁打を放つ宇草 (投手・田中将)(撮影・成瀬 徹)
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 コロナ特例で昇格した若ゴイがまた1人、敗戦の中で存在感を発揮した。同点の2回、広島・宇草が楽天・田中将からうれしいプロ1号。初球の真ん中高め直球を振り抜くと、勝ち越し弾は本拠地のバックスクリーン左へ吸い込まれた。

 「あの代の甲子園を見て僕は高校野球に憧れを持った。メジャーに行かれた方の打席に立てて良かったです」

 昨秋に負った右腓骨(ひこつ)骨折の完治が思いのほか遅れ、4月30日のウエスタン・リーグ、阪神戦が実戦復帰初戦。5月18日に代替選手として登録されると、以降は出場10試合で打率・273をマーク、中でも5盗塁がキラリと光る。

 「全ての面で課題だらけ。何とか1軍に食らいついていけるように、一日一日悔いなくやっていこうという気持ちで臨んでいます」

 新型コロナ感染で離脱した鈴木誠の合流は秒読み段階。長野や羽月らも活動を再開しているだけに、一日一日の結果が生き残りに直結する。佐々岡監督は「最高の形でのホームラン。こういうチーム事情の中でチャンスと思ってやってくれている」と目を細めた。

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2021年6月6日のニュース