DeNA 球団ワースト開幕7戦勝ちなし 11点翌日に0点 三浦監督「結果は受け止めないと」

[ 2021年4月3日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA0ー4広島 ( 2021年4月2日    横浜 )

<D・広>6回2失点でマウンドを降りた浜口(左)と三浦監督(撮影・篠原 岳夫)
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 代打・神里が見逃し三振に倒れ、スコアボードに9個目の「0」が並んだ。ファンのため息が降り注ぐ。DeNA・三浦監督は「結果は受け止めないと。でもまだ終わりではない。明日こそファンに勝ち試合を見せられるようにします」と言葉を絞り出した。

 数字が屈辱を物語る。09年以来、12年ぶりの開幕5連敗。2分けを含めた7試合勝ち星なしは球団史上ワーストとなった。この試合前までチーム打率・292と活発だった打線が相手のエース・大瀬良の前に7回までわずか3安打。0―4の8回に2死満塁としたが関根が三直に倒れた。

 前日のヤクルト戦は7回に4点差を追いつかれて11―11の引き分け。指揮官は「監督の責任」と責任を背負った。ナインをかばう姿勢は開幕から変わらない。指揮官に今季の開幕投手にも抜てきされた浜口は今季2度目の登板で6回2失点。6回に左足に張りを感じ、途中で木塚投手コーチがマウンドに駆け寄っても「行きます」と続投を志願して先発の役目を果たした。その裏に代打を送られるとベンチで目には涙が。2試合連続で指揮官の初勝利となる白星を挙げることができず、悔しさがこみ上げた。

 「横浜一心」をスローガンに掲げるシーズンは、まだまだ始まったばかり。三浦監督は「打線は8回にチャンスをつくった。浜口も凄く気持ちが入っていた。あういう姿勢が大事だと思う」と言葉に力を込めた。スタンスは変わらない。選手を信じ、奮起を待つ。(大木 穂高)

 ○…就任1年目の三浦監督(D)が開幕から2分けを挟み5連敗。新人監督の開幕5連敗以上は17年の森繁和監督(中)以来8人目。DeNAでは横浜時代の93年近藤昭仁監督に並ぶ球団ワーストで、リーグワーストタイ記録にもなった。

 なお、DeNAの開幕5連敗は球団最多となる6連敗した09年以来12年ぶり。また、開幕7試合勝ち星なしは59、60、99、09年の6試合(いずれも6連敗)を上回る球団ワースト新。他球団も含めた新人監督では02年の石毛宏典監督(オ=6敗)、前記の森監督(5敗1分け)の6試合を抜く2リーグ制後のワースト記録となった。

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