元広島、BC埼玉の辻空が150キロ連発 好投した由規に刺激「盗んでいきたい」

[ 2021年4月3日 22:47 ]

最速で153キロを投じたBC埼玉の辻空投手(撮影・柳内 遼平)
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 ルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズが3日、埼玉県熊谷市で栃木ゴールデンブレーブスと開幕戦を行い、3―2で勝利した。元広島でNPB復帰を目指し、埼玉で3年目を迎えた辻空投手(26)は2番手で8回から登板し、1回3安打1失点ながら、150キロ超えを連発して2三振を奪った。

 救援登板して4球連続でスコアボードに「151」が表示され、スタンドはどよめいた。右腕の辻は先頭打者に中前打を許したが、続く2番・佐々木を直球2球で追い込むと、この日最速となる153キロで見逃し三振に斬った。

 「真っすぐは球速も出て悪くなかったが、押しすぎた。狙われてしまった」

 本人が反省した通り、単調になった配球で許した3安打に捕逸が絡んで1失点。だが、15球投じた直球の内、11球が150キロを超えた。

 先発で6回1失点の好投を見せた元ヤクルト、楽天の由規投手(31)はスライダーでカウントを整え、要所で最速149キロを計測した直球で空振りを奪う投球を見せた。同じ直球を武器とする右腕の加入に、辻は「凄い方と一緒にできてうれしい。盗んでいきたい」とレベルアップを誓う。

 「真っすぐは今の球速を常に出せるように。変化球の精度を上げてコーナーに投げ分けていきたい」。この日、143キロを計測したスプリットを有効に使つことができれば、NPB復帰が見えてくる。(柳内 遼平)

 ◇辻 空(つじ・そら)1994年(平6)4月24日生まれ、岐阜県出身の26歳。岐阜城北では甲子園経験なし。12年に育成ドラフト1位で広島に入団。15年に支配下登録となるも、18年に戦力外通告。19年からBC・埼玉でプレー。1メートル85、91キロ。右投げ右打ち。
 

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2021年4月3日のニュース