西武・中村、558日ぶり4番弾で山川負傷離脱の窮地救った「打った瞬間入ると思いました」

[ 2021年4月3日 05:30 ]

パ・リーグ   西武6ー2ソフトバンク ( 2021年4月2日    ペイペイD )

<ソ・ロ>3回1死一、二塁、左越え本塁打を放った中村はナインの出迎えを受ける(撮影・中村 達也)
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 困った時の「おかわり君」は健在だ。開幕6試合目。レオ党が待ちわびた西武・中村の放物線が、ペイペイドームに描かれた。「感触は良かったので、打った瞬間入ると思いました」

 3回に1点を先制し、なお1死一、二塁。石川の初球、甘く入った変化球を左翼席に突き刺した。開幕4番の山川が30日の日本ハム戦で「左ハムストリングの軽い肉離れ」を発症して戦列を離れ、昨年9月29日以来の4番起用。豪快な1号3ランは19年9月22日の楽天戦以来、558日ぶりの「4番弾」だった。

 慣れ親しんだ打順での一発にも中村は「(打順が)どこで打ってもホームランはうれしい」と言う。チームは試合のなかった1日に上位が敗れて首位に浮上。だが盟友の栗山も下肢の張りで離脱中と苦しいチーム事情は続く。「何とか打撃で頑張れるようにと思ってやってます」と責任感を口にした。

 一昨年も不振の山川に代わって8月中旬から4番に座り123打点を稼いで自身4度目の打点王を獲得。リーグ連覇の立役者となった。だが昨季は右手首痛の影響もあって79試合で打率・213、9本塁打、31打点。今季に懸ける思いは強い。

 「(山川は)中途半端に帰ってくるより、ちゃんと治して帰ってきてほしい」と中村。チームの窮地で、ベテランが存在を示した。(花里 雄太)

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