日本ハム・輝星「悔しい気持ち」 今年も課題は立ち上がり…2回7失点KO

[ 2021年4月3日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム4-16ロッテ ( 2021年4月2日    札幌D )

<日・ロ>2回を投げ終えベンチに下がる吉田(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムはロッテに4―16で完敗し、1分けを挟んで3連敗で最下位に転落した。先発した3年目右腕・吉田輝星投手(20)が2回4安打7失点(自責2)、3四球と乱調。過去2年間で9試合に登板し、うち6試合が初回に失点。今季初登板となった一戦でも鬼門の初回に2失点するなど、課題の立ち上がりの悪さを克服することができなかった。

 2回7失点で降板した後の三塁側ベンチ。開幕ローテーション6番手に抜てきされた中で結果を残せず、大粒の汗を流しながらぼうぜんと戦況を見守る吉田の姿があった。

 「初回は高めに浮いた球を打たれてしまったので、もっと丁寧に攻めなければいけませんでした。2回は悪い流れを断ち切ることができず、悔しい気持ちです」

 またも初回が鬼門だった。「真っすぐ自体は悪くなかった」と先頭の荻野は勢いのある146キロ直球で打ち取ったが、2人目のマーティンを四球で歩かせたところからリズムが崩れた。制球が安定しているわけではない吉田に対し、捕手・宇佐見は2ボールから高めのつり球要求でストレートの四球。そこから中村奨、安田の連打で先制点を奪われると、レアードには左犠飛を許して2点を失った。

 2回は宇佐見の捕逸による三振振り逃げ、三塁・野村の失策も絡むなどして5失点。栗山監督は開幕投手の上沢を通常の登板間隔の中6日で登板させず、吉田をあえて「6番目の男」として期待を込めて抜てきしたが、その期待に応えることができなかった。

 栗山監督は吉田の今後について「投手コーチと相談して考えます」と話すにとどめた。吉田はチームの悪い流れを変える起爆剤として期待されたが、無念の早期降板。この悔しさを胸に秘めて次回登板に備える。(東尾 洋樹)

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2021年4月3日のニュース