阪神・佐藤輝 2発上積みでミスター超えるか 3連戦初戦は由伸の壁「好投手から打てるように」

[ 2021年3月19日 05:30 ]

<阪神全体練習>ティー打撃をする佐藤輝(撮影・坂田 高浩)
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 オープン戦も残るはオリックスとの3連戦のみ。「3・26」のシーズン開幕へカウントダウンに入っているが、ドラフト1位・佐藤輝(近大)には、まだターゲットが残っている。ここまでドラフト制以降の新人では最多となる6本塁打を放っているが、上には上がいる。58年に7本塁打を記録した長嶋茂雄(巨人)だ。

 「(長嶋の7本塁打に)意識はないですけど。いつも通り、自分らしく力強いスイングをしていきたい」

 周囲の注目は豪快な一発に集まるが、佐藤輝自身は自然体を貫く。5日のペイペイドームの1号から甲子園、神宮、メットライフドームで王貞治(巨人)の5本を超える6号とオープン戦で訪れた全4球場で本塁打を放つなど10試合で6本。単純計算だと3試合で1・8本となり、長嶋に並び、そして超える可能性も十分だ。

 19日のオリックス先発は開幕投手を務める山本。同学年で日本代表でも活躍する右腕への意識を問われると「球界を代表する投手なので、同世代などは関係なく、自分のスイングを心がけていきたい」と高いレベルの対峙(たいじ)に集中する構えを見せた。

 この日は甲子園球場に隣接する室内練習場で全体練習に参加し、調整に努めた。このまま新人でオープン戦最多本塁打となればドラフト制以降では初の快挙にもなる。

 「(相手は)3試合とも好投手が投げてくるので、しっかりそういった投手から打てるように頑張ります」

 結果を残し、進化を続ける怪物ルーキーなら「ON超え」もやってくれるはず。ファンの想像を超えてきた約50日。ここからは、さらなる上昇曲線を描き、壁という壁を乗り越えていくはずだ。 (長谷川 凡記)

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