「9番」でいいわけない!中日・根尾 マルチ安打で存在感見せるも「現状を打破しないと」 試合後も練習

[ 2021年3月19日 21:35 ]

オープン戦   中日2ー1日本ハム ( 2021年3月19日    バンテリンドーム )

<中・日OP>6回1死二塁、阿部の適時二塁打で生還した根尾は、手を高々と掲げベンチに戻る(撮影・椎名 航)
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 中日・根尾はマルチ安打で全得点に絡んだ。

 6回に先頭で左中間へ二塁打を放ち先制のホームを踏むと、8回無死一塁では右前打で好機を拡大。「1打席目のファーストゴロも自分としては感じが悪くなかったので、2、3打席目はもっと仕留められる感覚があった」と手応えを口にした。

 17日の巨人戦でも3安打を放つなど調子は上向き。ただ、起用は指名打者の使えるオープン戦ならではの「9番」。それだけに「9番は投手の打順。今のままじゃダメ。現状を打破しないと」と満足感は一切ない。

 加えて前日18日から左翼のレギュラーを争う福留も1軍に昇格した。「小学生低学年の頃からテレビを付けたら3番に福留さんが座ってて憧れがある」と竜党の根尾にとって雲の上のような存在。「ベンチから打席を見ても勉強になる。吸収することだらけ」と尊敬の眼差しを送る一方で「負けたくないのは負けたくない。誰にも負けたくない」と強いライバル心も見せる。

 2試合続けての活躍で開幕スタメンも現実味を帯びてきたが「先のことを考えられる立場でない。その日の試合に集中している」と根尾。

 この日も恒例となっている試合後の練習を敢行。手のひらはマメだらけで、右手の人差し指は皮がめくれ箸が持てるか心配になるほどだった。

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2021年3月19日のニュース