野手にも好素材! 「左打者トップ級」智弁学園・前川、「打てる捕手」県岐阜商・高木

[ 2021年3月19日 05:30 ]

19日開幕センバツ 2年ぶりの春ココに注目(下)

左打者トップクラスと評価される智弁学園・前川
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 「春は投手力」と言われる。2年ぶりに開催する今センバツは好投手が豊作だ。中京大中京・畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)、市和歌山・小園健太、大阪桐蔭・松浦慶斗と関戸康介(いずれも3年)と、球速150キロを超える投手が4人。例年以上に投手が目立つ大会になりそうだ。

 そこで今回は好投手攻略を掲げる野手に、目を向けてみる。1年夏から4番に座る智弁学園の前川右京(3年)について、阪神・山本宣史スカウトは「高校生の左打者ではトップクラス。(1回戦で対戦する)大阪桐蔭の投手にどう対応するか見たい」と高い評価を口にする。県岐阜商の高木翔斗(3年)はパワフルな打撃が持ち味。本塁打を放った練習試合を視察した巨人・榑松伸介アマスカウト統括は「攻撃型の捕手。リストが柔らかく長打力が魅力。送球の正確性がある」。その他、大阪桐蔭・池田陵真(3年)、2年生ながら東海大甲府の1番に座る猪ノ口絢太にも注目だ。

 遊撃手に好素材が多いのも今大会の特長か。敦賀気比の前川誠太(3年)は昨秋の公式戦では打率・455をマーク。広島・高山健一スカウトは「ポテンシャルが高いし、まだまだ伸びしろがある。守備力も高い。体ができてくれば面白い」と今後もチェックしていく構え。常総学院の三輪拓未(3年)について、DeNA・稲嶺茂夫スカウトは「一番の特長はバッティング。パンチ力がある」と評する。東海大相模の大塚瑠晏(3年)は小柄ながら守備力はトップクラスだ。2年ぶりのセンバツ。スカウト陣は野手たちの奮闘にも目を光らせている。(特別取材班)=終わり=

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