DeNA・浜口が開幕投手確実 三浦監督が宝刀チェンジアップの質で決断 20日出陣式で発表へ

[ 2021年3月19日 05:30 ]

19日西武戦に向け調整するDeNA・浜口(球団提供)
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 就任1年目のDeNA・三浦監督が開幕投手に指名したのは5年目の左腕・浜口だった。20日の出陣式まで正式発表されないが、19日の西武とのオープン戦(メットライフドーム)で先発し、中6日で26日の巨人との開幕戦(東京ドーム)に臨むのは確実。大貫、平良らとの競争を制した決め手は、勝負球のチェンジアップだ。

 この日、横須賀市内の球団施設で調整した浜口は「こだわってきている。チェンジアップの調子がいいのは大きい」と改めて手応えを口にした。14日の楽天戦は2番手で4回の1イニングを無失点。好調の1番・辰己に2球続けてチェンジアップで空振りを奪い、直球で見逃し三振に仕留めた。6日のオリックス戦で4回1失点と好投後に「開幕投手は浜口がリード」と話していた三浦監督が、さらに確信を深める投球だった。

 一方で、14日に先発した平良は2回に辰己にカットボールを二塁打されるなど3回3失点だった。昨季10勝の大貫は同日、イースタン教育リーグの巨人戦で4回2/3を2失点。調整は順調ながら、指揮官は今月上旬に「まだ昨年一年10勝しただけだから」と話すなど、決め手を欠いた。浜口は昨季6勝ながら、対巨人の被打率・174の好材料もある。

 現役時代に開幕投手を7度務めた三浦監督は、スローカーブという大きな武器を持っていた。「開幕投手は一年間ローテーションを守れる投手」の信条も持つ。1月の自主トレ期間に番長に大役を直訴し、決め球を磨き上げた浜口が、その座をつかんだ。(大木 穂高)

 ○…浜口(D)の巨人戦成績を見ると、19年以前は通算6試合で1勝4敗、防御率4・64と苦手だったが、昨季は4試合で2勝1敗、防御率3・66と好投。特に被打率は・174と低く、カード別では広島戦の・259を大幅に下回る最良と容易に安打を打たせなかった。個人別では丸(・375)、坂本(・300)に3割台も、その他主力は2割台以下に抑え込み、岡本和は9打数無安打と完璧に封じた。

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