楽天・則本昂、打球直撃で緊急降板も軽傷 8年ぶり優勝で「違う喜びを」

[ 2021年3月11日 05:30 ]

オープン戦   楽天4-8ロッテ ( 2021年3月10日    静岡 )

<楽・ロ>5回、1死一、二塁から小川の打球が則本を直撃(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 突然のアクシデントに見舞われた。ロッテ戦に先発した楽天・則本昂。0―0の5回1死一、二塁。小川の打球が右膝付近に当たった。苦もんの表情を浮かべながらベンチに退き、4回1/3を4安打3失点で緊急降板。幸いにも軽傷とみられ、周囲も一安心だった。

 想定外の事態となったが、投球内容には納得している。投球の幅を広げるため、この日は直球を投げ込むコースにこだわった。マーティン、山口、中村奨という相手の中軸をいずれも高めの直球で打ち取り「有効に使えた」とうなずいた。

 東日本大震災の発生から10年の節目。「風化させてはいけない。プロスポーツ選手として東北に本拠地を置いてやっているので、常に胸に置いてやっていく」。プロ1年目の13年は新人王を獲得し、リーグ優勝に貢献したものの「うれしかったけど、1年目だったので。それまで東北でプレーしていた先輩方の思いとは違ったと思う」と振り返る。

 9年目のシーズン初登板は、開幕2カード目の3月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)が確実視されている。「今年優勝したらまた違う喜びがあるのかなと思う」。8年ぶりに歓喜を再現するため、充実した調整ぶりが続く。(重光 晋太郎)

続きを表示

2021年3月11日のニュース