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亀山つとむ氏 本塁打以上に驚がくだった阪神・佐藤輝の二塁打 攻められ方を予測し準備していた

[ 2021年3月11日 06:00 ]

オープン戦   阪神9ー3広島 ( 2021年3月10日    甲子園 )

<神・広>4回、 右翼線二塁打を放つ佐藤輝(撮影・成瀬 徹)
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 【亀山つとむ 視点】佐藤輝の一打に着目した。第3打席の本塁打が完璧だったのは言うまでもないが、それ以上に第2打席の二塁打に目を見張った。

 あの打席は4球目に内角カットボールで詰まらされ、直後に速球を見せられた後100キロ台の緩いカーブを捉えた。ああいう攻め方もあるという予測をして、ゾーンを広くして準備していたから対応できた。

 普通なら、速い球を見せられた後は「振り遅れてはいけない」という意識が働き、少し速く振りに行ってしまう。その結果、あの緩い変化球を待てずに体が突っ込んでしまい、引っかけるか、空振りになる。だが彼は「抜かれた」と思ってからグッと我慢し、軸で回って、打ってから泳ぐ感じだった。しかも上からたたけてもいた。普通は泳ぐとバットのヘッドが下がって、拾いに行く感じになる。それが上からたたけているということは、ギリギリ自分が振れるところまで、ボールを呼び込めていたことを意味する。その後の走塁にも好感が持てた。

 もちろん、本塁打も素晴らしかった。守備でミスをした直後の打席。常人なら「ミスを取り返そう」と思って力も入るはずだが、彼は違う。ミスはミスとして切り離し、切り替えられるのだろう。凄い。まだ開幕していないが、もう考え方は「プロ」と言える。

 最後に、打順について。矢野監督はすでに6番起用の可能性を示唆したようだが、私も6番がいいと考える。一発のある佐藤輝が6番に入れば、相手も嫌がるはず。その存在感が、チームに相乗効果をもたらしてくれるとみる。

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