広島ドラ1・森下「自己流」で新人王獲る!フォームや性格ブレずに貫く 大野豊氏に決意表明

[ 2020年2月28日 06:00 ]

大野豊氏(左)と対談し、笑顔でポーズを決める森下(撮影・奥 調)
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 春季キャンプを無事に終え、開幕1軍に向け順調に調整を続ける広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22=明大)が27日、球団OBで本紙評論家の大野豊氏と対談。投球フォーム、体重、性格などブレない「自己流」を軸に、ルーキーイヤーに挑む決意を明かした。

 大野氏(以下大野) 初めてのキャンプが終わった。環境の変化もあったと思うけど、どうだった?

 森下 先輩もたくさんいるので、選手に慣れていくことを意識してやってきました。あとは自分の力を徐々に出して行ければと。

 大野 先輩と話す中で勉強になることがあったと思う。

 森下 変化球の投げ方などを聞くと自分とは違うなというところと、けん制も自分より速い選手がたくさんいました。見ることでも学んでいます。

 大野 僕は(プロ2年目の78年から3年間、広島でともにプレーした)江夏豊さんから投手として何が大事かということを学んだ。キャッチボールをしっかりしなさいと言われた。あとは、ボールと友達になりなさいともよく言われたね。打たれても下を向くな…とか姿勢のことも教えてもらったよ。

 森下 いまは技術的なことよりも、大瀬良さんなどからは、ケガしないことを一番にと言われています。

 大野 投げ方がすごくきれいだよね。

 森下 よく言われます。

 大野 僕は独特なフォームを変えればと助言されたけど、そうすると全く球がいかなかったから、自分のスタイルだけは絶対変えなかった。自分の個性として変えないでおこうと思った。

 森下 僕は、しっかり立つということを意識しています。リリースするときに体が倒れるのですが、それがいいのか悪いのか、まだ分かりません。

 大野 いまの投げ方で勝負できて、結果を残せるのがベスト。教えてもらったことを全部実践するのではなく自分で理解することも大事。見ているとチェックポイントとかを理解できているのかなと思った。

 森下 そこはしっかり分かっています。

 大野 それをスタートから持っているから楽しみがある。遠回りしなくていいから時間がかからない。

 森下 ありがとうございます。

 大野 注目される中でも焦らず段階を踏んでいるように見えた。

 森下 先輩たちがブルペンで結構投げていましたけど、それについて行きすぎたら自分がおかしくなるのではと考えていました。自分は入ったばかりなので、今できることをやっています。

 大野 明大の伝統かな。(野村)祐輔もマイペースだった。

 森下 本当ですか?(笑い)

 大野 あと体重のことをよく言われない?

 森下 言われます。

 大野 細いと言われるよね。そこの意識はどう?

 森下 (公式では76キロで)これから徐々に増えていくというイメージがあります。無理矢理ウエートをしていくのではなく、いい動かし方をして、いい筋肉がついてくれば。

 大野 俺も細くて、食べて太れとよく言われた。でも、その人の体質と体の使い方がある。だから、今の体型であれだけの球が投げられるわけだから、無理に体重を増やすことはないと思う。

 森下 はい。

 大野 一年一年この世界でやっていけば、自然と体重は増えていくと思う。いろんなことを言われるけど、気にしないでやればいいと思うよ。

 大野 22日のヤクルト戦ではオープン戦の開幕投手を任された。聞いたときの気持ちはどうだった。

 森下 その前に(大瀬良)大地さんから“自分もオープン戦の初戦に投げたよ”という話を聞いたので心の準備はしていました。

 大野 大瀬良からは、どんなアドバイスをもらった?

 森下 “ケガなく終われればいい”という話はしてもらっています。“まずはケガせずにその日が終わればいいんだよ”と。

 大野 それならここまで順調に来られたということだね。オープン戦の投球を球場で見せてもらった。3回2安打2失点。いつもと違う緊張感があったように見えた。

 森下 いつもと違う雰囲気がありました。その雰囲気を経験できたのはよかったです。

 大野 (初回1死から安打で)走者を背負って(直後に)四球を与えた。動揺なのか丁寧にいきすぎたのか。

 森下 セットのときに体が突っ込むのが課題です。いろいろ試している段階でああいう形になったので、自分のしっかりとした形を決めないといけないなと思いました。

 大野 (その後の)雄平にはチェンジアップを左中間へ適時打とされたけど、悪い球ではなかったよね。

 森下 そうですね。まずカットボールを内角に投げて空振りを奪ってからのチェンジアップ。これを打たれるのかという感じはありました。

 大野 2回以降は無失点。切り替えて、らしさが出てきた。試合の中で修正する力があるなと感じた。

 森下 自分の中でも大きく崩れることはないと思っています。自分の力を出せてよかったです。

 大野 直球は149キロが最速だった。もう少し出るの?

 森下 上がったらいいなと。

 大野 投げられるんじゃないの?(笑い)自信は?

 森下 どうですかね…。

 大野 140キロ中盤で抑えていくスタイルなのか、150キロ台を出していくときの方がいいのか。スタイルはどっちだろう。

 森下 自分の中では150キロが出なくても、直球の質があればファウルを取ったりできる。決めに行くときに150キロ近い球で打ち取れればと思っています。あとはカーブとチェンジアップがしっかり投げ切れれば、直球がもっと生きてくる。その2つをどれだけしっかり投げられるかだと思います。

 大野 カーブはいい曲がりをするけど(試合では)死球が一つあった。カーブをうまく使えれば投球の幅が広がると見ていた。

 森下 カーブが一番いいと言われるのですが、やっぱり制球が一番難しいですね。

 大野 一番緩い球だしね。体のタイミングをうまく合わせられないと目標のところに投げられない球。見ていて“いいカーブを投げるな”と思ったよ。カットボールは自信があるんじゃない?

 森下 カットボールは自信があります。

 大野 この先の課題は何か見えてきた?

 森下 準備の部分でしっかりやらないといけないなと思いました。あと、セットでの投球に自信が持てていないので、しっかり投げきることを意識してやりたいです。

 大野 打撃も好きらしいね。

 森下 ほどほどに…です(笑い)

 大野 大学時代も結構打っていたと聞いたよ。バントはどう?

 森下 バントはできる方だと思います。

 大野 投手は投げるだけではないからね。打撃とかフィールディング、けん制とかもあるし。そういうのができる楽しみな投手だと思う。自分の性格を分析すると、どういう性格だと思ってる? かわいい顔してポーカフェース。もの静かでおとなしいイメージがあるんだけど。

 森下 いや、結構話す方だと思います。

 大野 そうなんだ。

 森下 まだ人見知りが出ていますけど。

 大野 表情よりも内に秘めた闘志があるように感じる。

 森下 勝負事になればまた一つ気持ちが入るので、そういう面もあるかなと思います。

 大野 ブルペンでもカメラのシャッター音がずっと鳴っていたと思う。慣れたかな?

 森下 だいぶ慣れてきました(笑い)

 大野 この世界はそういう環境でいかに自分の力を出すかだからね。有名になる一つの通り道だから。これを乗り越えて、さらに人気が出て活躍できる選手になっていけるように頑張ってもらいたい。今年の目標は?

 森下 新人にしか獲れない新人王は目指したいですし、それができるということは、1年間ケガなく野球ができているということ。そこが一番の目標です。まずは勝つことを意識したいです。

 大野 新人王を獲るためには1勝とは言ってられないからね(笑い)。まあ1勝がないと2勝目もないわけだから。将来どういう投手になりたい?

 森下 長く野球ができればいいと思います。球界を代表する選手になりたいです。

 大野 最後に、スポニチ読者のみなさまに意気込みを力強くお願いします。

 森下 1年目からしっかり結果を残したいという思いが強いです。試合を見ていただいくみなさんに、いい思いをしてもらえるように一生懸命頑張りたいと思います。

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