オリ山本 3回3失点も新球チェンジアップ手応え 無観客試合にファンのありがたみ実感

[ 2020年2月28日 05:30 ]

練習試合   オリックス5-11ロッテ ( 2020年2月27日    SOKKEN )

ロッテとの練習試合、3回に3点を失い、悔しそうな表情でベンチに引き揚げる山本由伸(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックス・山本が27日、今春自身初の対外試合となるロッテとの練習試合に先発。3回を投げ5安打3失点も習得中のチェンジアップに大きな収穫を得た。

 「あまり練習していなかったが、思ったより良かった。しっかり三振も取れた」

 初回1死から中村と対峙(たいじ)。1ストライクから2球続けて試投すると、いずれも空振りを奪った。「バッターが前に出ていた」と明らかにタイミングを外すことに成功した2球に手応えを感じ「少しずつ球数を増やしていけたら」と話した。昨秋、侍ジャパンの一員としてともに戦ったDeNA・今永からコツを学んだ「新球」が今季の投球のアクセントになりそうだ。

 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、この日は無観客で実施された。「あんなに音がない中でやるのは、高校野球くらい久しぶり」。閑散としたスタンドには球団関係者や報道陣しかおらず、球場には選手の声に打球音などプレーの音だけが響いた。初回は連続三振など3者凡退に抑え、本来なら拍手の中でベンチに戻ったはず。「応援してもらうと気持ちも高まる」と、ファンのありがたさを再確認したことも収穫かもしれない。

 3回に4連続長短打を許して3点を失ったが、西村監督は「3回は腕が振れていなかったように見えたが、本人は分かっている」と信頼は変わらず。山岡とダブルエースを形成する右腕は「開幕にはベストに」と、シーズンで万雷の拍手を浴びる準備を整えていく。(鶴崎 唯史)

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