ソフトB・松本 3イニング完全救援「開幕ローテを目標にやってきた」工藤監督も称賛

[ 2020年2月28日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク7-2西武 ( 2020年2月27日    アイビー )

西武との練習試合、4回から3イニングを9人で抑えた松本(撮影・中村達也)
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 プロ野球は27日、新型コロナウイルス感染拡大を受け宮崎で開催した練習試合2試合で、無観客試合を実施した。ソフトバンクは松本裕樹投手(23)が「球春みやざきベースボールゲームズ」として行われた練習試合3連戦の最終戦、西武戦に2番手で登板。3回完全投球の好投を見せ、開幕ローテーション入りへ猛アピールした。スタンドの寂しさとは対照的に、6年目右腕が燃えた。

 低めいっぱいに146キロ決めた。6回1死、松本は西武の新外国人、スパンジェンバーグを2球で追い込むと、3球勝負の直球で見逃し三振に斬った。続く源田を三ゴロに仕留め、3回を完全投球。山川は中飛、森は二ゴロと、主力相手にも堂々の投球を披露した。

 「1軍の打者を相手にしっかり投げられたのが収穫だった。キャンプでやってきたことを出せるように、腕を振って変化球も試そうと思った」

 2014年のドラフト1位右腕。今キャンプはB組スタートとなったが、紅白戦と練習試合で好投を重ね、前日にA組に合流した。開幕ローテーション争いに名乗りを上げるアピールに「開幕ローテを目標にやってきた。一歩一歩、前進していると思う」と胸を張った。

 この日はカーブ、スライダー、カットボール、フォーク、ツーシームと多彩な変化球も織り交ぜた。キャンプ中にスライダー以外の球種の改良に着手し「握りやリリースの仕方を全部変えた」と結果につなげた。先発陣では千賀、高橋礼が故障で出遅れる現状の中、6年目右腕の好投に工藤監督は「スピードガン以上にスピードを感じる。いいキャンプ、調整をしてくれている」と目を細めた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、この日の練習試合は無観客試合で開催された。開幕までのオープン戦もファン不在での試合となるだけに、工藤監督は「非常に残念だが、ファンの皆さんの健康を考えたら仕方がない。安心して開幕を迎えられるように」と神妙な表情で言った。

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