巨人「功労者」ゆえの容認…メジャー志望の菅野1年前倒し渡米ある?

[ 2019年11月19日 08:30 ]

巨人・山口 ポスティングでメジャー挑戦表明 ( 2019年11月18日 )

会見でポスティングでのメジャー挑戦を表明する巨人・山口(撮影・吉田 剛)
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 【記者の目】巨人は今後、ポスティングシステムとどう向き合うのか。球団初の「超特例」で大きな転換点を迎えたが、今後も簡単な容認はないと予想される。

 今村社長は「今後のことについては個々の選手、世の中の趨勢(すうせい)をみながら決めていこうと思います」と慎重に言葉を選んだ。原監督も「考えがまとまっていません。そのことはちょっと難しい」としている。

 球団はこれまで一貫して同制度を容認してこなかった。背景には有望選手の早期流出を防ぐ目的と、球団に入る譲渡金が選手の「売買」につながりかねないという危機管理意識があったからだ。今後も、新入団選手に同契約を入団条件にすることはない。

 山口の希望をかなえた最大の理由は契約だが、同条項に時期は明記されていなかった。今オフに背中を押したのには、投手3冠に輝き、リーグ制覇の「功労者」だった点が大きい。球団は「世間=ファン」の後押しがあるのかどうかを重要視する。容認には、巨人でのめざましい活躍が絶対条件になる。

 今村社長は「選手たちは希望、夢を持つことは大事。我々が応援できることは応援していく」とした。球団では菅野が17年12月に将来的なメジャー挑戦を表明している。海外FA権なら最短でも21年オフの移籍となるが、来季の活躍いかんでは1年前倒しされる可能性もあるだろう。(巨人担当キャップ・神田 佑)

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