全国に10人の珍名!NTT・二十八、10回代打サヨナラ打「出番に備えていた」

[ 2019年10月29日 05:30 ]

第45回社会人野球日本選手権 第4日   NTT東日本4-3伏木海陸運送 ( 2019年10月28日    京セラドーム )

10回、代打・二十八がサヨナラ打を放つ
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 1回戦3試合が行われた。NTT東日本は延長10回、代打・二十八(つちや)貴大内野手(28)が右前へサヨナラ打を放ち、伏木海陸運送との接戦を4―3で制した。ヤマハは8―4でJR四国に逆転勝利。東芝は中日のドラフト3位・岡野祐一郎投手(25)が先発し、西武のドラフト1位・宮川哲投手(24)も3番手で登板したが、1―5で王子に敗れた。

 代打でサヨナラ打を放ったヒーローは二十八だ。二十八と書いて、「つちや」と読む。背番号も28。インターネットによる名前検索によると全国10人だけの珍名選手が、接戦にピリオドを打った。

 3―3で迎えた延長10回2死一、二塁、飯塚智広監督は「一番バットを振って、泥くさくやっている」と6年目の左打者を起用。竹中の2球目のスライダーを二十八は右にはじき返し歓喜の輪を演出した。「出番に備えていた。一年一年が勝負の下手な選手だけど、控えの僕らがベンチを盛り上げないと」。山口・岩国では07年夏の甲子園出場。中大では主将を務め、12年には一塁手で東都リーグのベストナインに選ばれた。名字の由来は諸説あるが、二十を重ねると土。八を加えて「つちや」になったという。

 練習グラウンドは千葉県船橋市にある。台風15号の影響などで千葉県内は甚大な被害を受けており、「台風や水害で会社も復旧に忙しい中、野球をさせてもらっている。情けないプレーはしないように心掛けています」。3月には長男も誕生。努力家に笑みがこぼれた。 (鈴木 光)

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2019年10月29日のニュース