阪神6位 東海大九州・小川、1軍へ「パワーチェンジ」!唯一の大学生「名前を知ってもらう活躍を」

[ 2019年10月29日 05:30 ]

阪神のボールを手にポーズを決める小川
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 「パワーチェンジ」で1年目から飛躍を目指す。阪神からドラフト6位指名を受けた東海大九州・小川一平投手(22)が28日、熊本市の同校で畑山統括スカウトらから指名あいさつを受けた。最速149キロの速球を誇るが、武器はそれだけではない。130キロ後半の球速で落ちる“高速チェンジアップ”でプロの舞台に挑む。

 「チェンジアップは結構決め球で使うことが多くて、自信を持てています。(プロでも)使えるんじゃないかなと」

 習得したのは大学2年春。「最初は抜こうと思って投げていたんですけど、本当に抜けちゃって変な所にいってしまって。この際引っかけようと思って」。親指とひとさし指で輪を作り、中指を大きく開く独特の握り方で投げてみたところ、これが奏功。「(誰かを)まねしようと思ったんですけど、できなくて」と我流で自身の勝負球を作り上げた。

 今季の阪神では、ジョンソンが“パワーカーブ”を武器にセットアッパーとして大活躍した。「険しいと思うんですけど、絶対どこかで入り込んでやりたい」と金子(日本ハム)の「パワーシンカー」をもとに、自ら名付けた「パワーチェンジ」で中継ぎの一角に入り込むつもりだ。

 今年のドラフト指名(育成枠除く)では唯一の大卒選手。「高校生のほうがファンの方にも名前を知られていると思うので、その中で自分の名前を知ってもらう活躍をしないといけない。1試合でも多く出て名前を覚えてもらいたいです」。どの今夏の甲子園で活躍した同期の5人よりもいち早く、虎党を喜ばせるべく意気込んだ。(阪井 日向)

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2019年10月29日のニュース