阪神マルテ、“夏男”がヤル！「暑い方が好きなんだ」

練習の合間にベンチでリラックスするマルテ（撮影・大森　寛明）
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　「夏男」がヤルって！阪神・マルテが暑い「日本の夏」到来を歓迎した。

　「もちろん季節に関係なく、毎日、いいプレーをすることが大事と思っているけど、寒い時と暑い時を選べるなら暑い方を選ぶね。ドミニカも暑いので、暑い方が好きなんだ。（湿気の多い日本の暑さも）普通だね。そこまで気にならないよ」

　近畿地方も遅い梅雨入りをへて、これから日を追うごとに気温は上昇の一途をたどる。それがM砲には追い風だ。年間平均気温25度以上という常夏のドミニカ共和国で生まれ育った男にとっては、むしろ暑い日々の方が普通。気温の上昇に比例して、体の切れを増していくはずだ。

　データも7、8月に本領発揮の予感を漂わせる。メジャー初出場はタイガース時代の15年7月5日のブルージェイズ戦。初先発した同8日のマリナーズ戦で初安打、初本塁打を記録した。エンゼルスに所属した翌16年も暑くなり始める6月からメジャーに定着し、88試合出場、打率・252、15本塁打、44打点を叩き出した。さらにメジャー通算30本塁打のうち、月別成績でも16年に5本塁打するなど8月に最多8本塁打をマーク。まさに7、8月の夏場は「マルテの季節」だ。

　29日の中日戦は「5番・一塁」で先発。矢野監督が後半戦の5番打者の人選について「マルテの状態が良ければマルテで行く。明日はマルテで行く」と明言した。対戦する中日の先発予定は左腕・大野雄。対左投手の対戦打率・310の「左キラー」でもある「夏男」のバットが、1軍デビューを果たした名古屋で、いきなり火を噴いてくれそうだ。（惟任　貴信）