マー君、欧州初のMLB公式戦初戦先発 野球の魅力伝える

[ 2019年6月29日 02:30 ]

スタジアムでマウンドの感触を確かめる田中(撮影・小海途 良幹)
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 ヤンキースの田中将大投手(30)は28日(日本時間同日夜)、ロンドンで先発する29日(同30日午前2時10分開始)のレッドソックス戦へ向けての前日会見に臨んだ。欧州初の大リーグ公式戦の初戦先発の大役を担う右腕は、世界へ野球を発信するチャンスと指摘。一方でマウンドでは勝利だけを求め、自分の投球に専念する。

 いくつもの大舞台を踏んできた。その田中にとっても特別なマウンドになる。「MLBの歴史にとってまた一つのページになる日。そういう日に投げられることは非常に光栄に思っています」。素直な感想をまず述べた。

 前売り券は30分で完売し、2試合とも6万人近い大観衆で埋まる見込み。大リーグを初めて生で見るファンも多い。「野球の良さ、魅力を多くの人に知っていただく機会。野球のマーケットが広がっていくチャンス」。メジャーで活躍する日本選手の顔として託された思いも熟知する。それでもマウンドで田中らしさを失うつもりは少しもない。

 「自分が投球するにあたっては、もうマウンドに上がったらそこは関係ない。自分は、自分らしくいくことが大事かなと思います」

 チームを勝利に導く投球だけを自らに課した。ロンドン五輪のメイン会場を改装した球場は中堅117・4メートルと狭く、ファウルグラウンドは広い。この日はキャッチボールに続き、座った捕手を相手にマウンドから軽く投球。感触を確かめた。

 約8時間のフライトで27日に到着。ニューヨークとの時差は5時間ある。調整も簡単ではない中で「全く楽しもうという気持ちはない。もし投げないなら、少しはあったかもしれないけど」と、きっぱり。真っすぐな投球を英国の、欧州のファンに示す。

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