救援として奮闘するDeNA・石田の2つの変化

[ 2019年6月29日 11:00 ]

石田健大
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 DeNAの戦いぶりが安定してきた。一時は11を数えた借金は、6月28日時点で2。先発陣が揃ってきたことも大きいが、ラミレス監督は「山崎、パットン、エスコバー、三嶋の4人が難しい場面でずっと安定した投球をしてチームに貢献してくれている」と救援陣の働きを評価した。勝ちパターンの4人だけではない。「石田の状態も凄く良い。そういう投手がどんな状況でも投げられるのが理想」と背番号14の名前を挙げた。

 昨年まで2年連続で開幕投手を務めた左腕は、3月上旬に左肘の張りで離脱。5月に1軍復帰してからはブルペンの一角を担う。2軍調整中に、以前は投球時に下げていたグラブを胸の前に置いたままのフォームに微調整。「特に理由はないんですけど…。気分ですね。昨年も駄目だったし何か変えたいと思いました」と石田。わずかな変化は、3勝7敗に終わった昨年からの進化を目指す証だ。

 小さな変化はもう一つあった。交流戦中から登場曲がFunの「We Are Young」に。実はこれ、筒香のアドバイスを受けての変更だった。新登場曲で初めてマウンドに上がった19日の日本ハム戦では1回2/3を投げ5奪三振。最速151キロをマークしたこともあり「変えたら出たので良かったのかなって」と笑っていた。

 ここまで17試合に登板して5ホールド、防御率2・04。ラミレス監督は「これから考えて、一番いいタイミングで最終的には先発に戻す」と明言している。石田も真っさらなマウンドへの思いは強いが、まずは強固な救援陣の一角として、チームを勝利に導いていく。(記者コラム・町田 利衣)

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2019年6月29日のニュース