大谷 今季2度目のマルチ ルース生誕の地で豪打復活足掛かり

[ 2019年5月13日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス7―2オリオールズ ( 2019年5月11日    ボルティモア )

<オリオールズ・エンゼルス>9回、右前に適時打を放つ大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が11日(日本時間12日)、敵地オリオールズ戦で2安打1打点の活躍で3連勝に貢献した。二刀流の元祖、ベーブ・ルースが生まれたボルティモアを初めて訪れている今回の遠征。今季は打者に専念する現代の二刀流が、2試合ぶり2度目のマルチ安打を記録するなど、豪打復活への足掛かりをつかんだ。

 メジャー2年目で初めて訪れたボルティモア。元祖二刀流、ベーブ・ルース生誕の地だ。大谷は試合後、「(ここで試合が)できるのは幸せだと思うけど、普通にも来たい」と野球少年のように目を輝かせて言った。昨年も6月29日から3連戦が行われたが、大谷は右肘痛のためチームを離れて本拠地でリハビリ中だった。

 6回に右腕イノアの93マイル(約150キロ)直球を左前打。4点リードの9回には右腕ヤカボナスから右前適時打。初めてかなった同地への遠征2試合目で、11打席ぶりの安打を含む今季2度目のマルチ安打を記録し「5打席立って各打席、良かったと思います」。ブラッド・オースマス監督も「今日の翔平が今までで一番良かった」と称えた。

 凡退の内容に手応えがあった。「良い打ち方をしていたらフライが打てる」と大谷。5打数2安打で、3度の凡退は全て外野への飛球と打球に角度がついてきた。前夜の最終打席に今季19打席目にして初のフライアウトとなる左飛。「アウトにはなったけど、僕の中では今日につながるアウトだった」。この試合ではプホルスの本塁打を押しのけて、打球速度ベスト3を独占した。「角度」と「速度」の両立は、長距離打者の必須課題だ。

 9日の復帰初安打も「もうちょっと角度がつけば良かった」と納得のスイングではなかった。打席ごとに修正を重ねている。「今日の打席もあと1ミリ下(を打って)だったらフェンスを越えたり、1ミリ右(を打って)だったら(野手の)間を抜けていたり、そういう微妙な中でやっている」。豪快な打撃は繊細な感覚が支えている。

 「その感覚をしっかり打席の中で出していければ、今日みたいに角度のついた打球、またもうちょっと角度のついた打球がどんどん打ててくる」。ルースの生家から約300メートルの距離にあるオリオールパークから、「日本のルース」のエンジンがかかってきた。(柳原 直之)

 ▽ベーブ・ルースとボルティモア ルースはボルティモア南部で生まれ育ち、7歳の時に入った同市内のセント・メリー工業学校で野球を始め、プロ入りのきっかけをつかんだ。オリオールパークの外周には功績を称えた像が建てられている。同球場から徒歩約5分の距離に「ベーブ・ルースの生家と博物館」があり、現役当時の写真やユニホーム、バット、愛用の品々などが多数展示されている。

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