広島 開幕戦以来の貯金 アドゥワ、プロ初完投で先発初勝利 初打点も

[ 2019年5月13日 05:30 ]

セ・リーグ   広島8―1DeNA ( 2019年5月12日    マツダ )

<広・D>プロ初完投勝利を飾った広島先発のアドゥワ(撮影・奥 調)
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 広島・アドゥワ誠投手(20)が12日のDeNA戦で待望の先発初勝利を無四球完投で飾った。打線の援護を背に9回1失点。110球の好投だった。高卒3年以内の完投は球団では09年の前田健太(3年目)以来。5度目の挑戦で開幕戦に勝って以来の貯金に成功し、4月3日以来の同率3位に浮上した。

 母親への感謝を伝えようと意気込む救援陣をよそに、アドゥワが「母の日」のマウンドを独占した。先発転向4戦目にして初完投での先発初勝利。鈴木、磯村と上がったお立ち台では決めせりふを絶叫する流れに乗じて、「熊本で応援してくれているテレビの前のお母さん、俺やったよ!」と右拳を突き上げた。

 胸のロゴや背番号がピンク色の母の日限定ユニホームをまとっても、淡々と投げ続ける姿は変わらなかった。分岐点を「初回の点をやらなかったところ」と振り返る。1死二塁を切り抜け、波に乗った。失点は5回に許した伊藤光の左越えソロのみ。3者凡退は2度だけでも無四球が光り、110球で9回を投げきった。

 「たくさん点数を取ってくれたおかげで、最後まで投げさせてもらえた。低めに集まっていたので打たせて取れた」

 中継ぎだったフル参戦した昨季終盤、畝投手コーチから「球種がもう一つないと厳しいかもしれない」と先発転向を見据えた助言を受けた。昨季はカーブの制球が安定せず、チェンジアップに頼らざるを得なかったからだ。

 今春キャンプでは「持ち球を磨きます」と一度は見送った新球習得。3月上旬の降格で先発争いから脱落したことで、スライダーの習得を決断した。「スライダーのおかげで去年より投球の幅が広がった」。カウント球として効果的に多投し、初完投につながった。2回には右前適時打でプロ初打点も付き、投打で躍動した。

 元バレーボール選手で強豪実業団ダイエーに在籍していた母・純子さんへの恒例の贈り物。今年は感謝のメッセージを記したピンクユニホームと記念の勝利球に決まった。「小さいころから迷惑をかけてきて、少しは恩返しになった」。開幕戦に勝って以来の貯金と同率3位への浮上も呼び、母の日が特別な節目になった。(河合 洋介)

 ▼広島緒方監督(アドゥワについて)最後までよく投げ抜いてくれた。回の入りが課題だったけど、今回は低めに修正できていた。真っすぐも強さが出ていた。

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