西武ドラ7佐藤、山川助言で3打点!富士大“四男”猛アピール

[ 2019年2月28日 08:01 ]

練習試合   西武8―3ソフトバンク ( 2019年2月27日    アイビー )

2回1死二、三塁、右前に2点適時打を放った佐藤(撮影・中村 達也)
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 西武はドラフト7位の佐藤龍世内野手(22=富士大)が2安打3打点と新戦力がアピールした。

 一塁に達した佐藤に初々しい笑みが浮かんだ。2回1死二、三塁から先制の右前2点打。ソフトバンクの一塁手・内川に声を掛けられ頬が緩んだ。

 「対外試合が始まって、あまりチャンスで打てなくて、ここは打ちたいなと思った。1本出て満足しないで、もう1本と打てたので良かったです」

 5回には1死二塁から左前適時打し2安打3打点。リーグ2連覇への最大のライバルであるソフトバンクとの今年初戦で、先発三塁を任されたドラフト7位新人が名刺代わりの活躍だ。正三塁手の中村が所沢で調整する間の猛アピール。辻監督も「バッティングはいい。思い切りもあるし、三塁手らしく元気もある」と称えた。

 山川、外崎、多和田に続く富士大からの入団。キャンプ1軍スタートを勝ち取り、16日の紅白戦初戦で初回に適時二塁打を放った。だが、初体験のキャンプ。「疲れもあって形が崩れていた」と自分のスイングができなくなってきていた。

 富士大カルテットのリーダー・山川が助け舟を出してくれた。高知・春野キャンプ中のこと。「フォームはどこが変ですか?と聞いたら“(ボールを)切りすぎだから、もっとかち上げた方がいいよ”と」。本塁打キングの助言を意識し、結果に結び付けた。

 地元は北海道厚岸(あっけし)町。実家は牡蠣(かき)の養殖を営み、1月には漁師の友人から贈られた大漁旗を手に入寮した。チーム15安打8得点の猛打と勝利を呼んだルーキーは「山川さんには1日1本打てるようにと言われています。開幕1軍目指してやっていきたい」と表情を引き締めた。(春川 英樹)

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2019年2月28日のニュース