巨人・丸&西武・秋山 選手会事務折衝に異例の初出席 現役ドラフト、侍J待遇改善など熱弁

[ 2019年1月22日 15:15 ]

選手会の事務折衝に出席した西武・秋山(左)と巨人・丸
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 巨人にFA移籍した丸佳浩外野手(29)と西武・秋山翔吾外野手(30)が22日、都内で行われた労組日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)との事務折衝に初めて出席した。両選手は選手関係委員長の谷本修・阪神副社長(54)を始め巨人、日本ハム、オリックス、広島など同委メンバーである球団幹部に(1)現役ドラフトの導入(2)侍ジャパンなど国際試合の待遇改善を訴えた。

 「現役ドラフト」とは、出場機会が少ない選手が他球団へ移籍し出場機会を増やす制度で、選手会が10年以上前から提案している。秋山は「実力でレギュラーを勝ち取るのが大前提ですが…。それでもチーム事情で出場機会の少ない選手が、他のチームがすぐ必要と判断されれば、移籍が実現する。そういう提案をしました」と発言した。昨季まで広島に在籍した丸は「2軍の選手が“現役ドラフトがあったらどうだろう”という話をしました」と明かした。

 トップチームの国際大会における待遇改善にも言及した。

 秋山は「選手が侍ジャパンに選ばれたい、ということに対して補償やバックアップが侍ジャパンや球団からあることで、より選手が集まりやすい。目標としやすいのでは」と話した。

 丸は「選ばれた時には日本代表になるのだから、誇りを持って皆が同じ目標に向かっていける態勢をつくっていただけるように提案した」。

 自主トレを一時中断してまで出席した意義についても“収穫”を強調した。秋山は「多くの球団代表から直接話を聞くことで、バランスが取れているところと改善できるところが会話の中で見えてきた。選手としてよりよく自分たちがやりたいところはあるが、限界もあるなと…。そういう意味で貴重な時間でした」と話した。

 選手会役員でもない両選手の出席について森忠仁事務局長(56)は「役員とか役員でないことにかかわらず、直接、代表と話すことでテーマごとに合う選手に声をかけた」と説明した。

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