オリ吉田正に室伏氏が指令“東京五輪出て” 3年連続で道場入門

[ 2019年1月22日 05:30 ]

東京医科歯科大・室伏広治教授(左)の指導の下、紙風船を使いトレーニングをするオリックス・吉田正(撮影・井上徹)
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 オリックスの吉田正尚外野手(25)が21日に東京医科歯科大学で自主トレを公開し、トレーニングで師事する室伏広治氏(44)から東京五輪出場を熱望された。

 室伏氏は東京五輪・パラリンピック組織委員会スポーツディレクターを務め、「野球が久々に五輪種目になるし、国民の期待でもある。ぜひそこに加わってほしい」と期待。さらに4大会連続で五輪に出場した競技者視点からも「日本で五輪が開かれる時に選手として迎えられることは喜ばしいこと。僕も地元で五輪があったら良かったなと思いますが、それは巡り合わせなので」と呼びかけた。

 吉田正も今回で3年連続となる室伏道場での練習で腰の不安も徐々に消え、昨季は初めて全試合に出場。打率・321、26本塁打、86打点など成績も飛躍した。侍ジャパン常連組では筒香や秋山などの外野手が将来のメジャー挑戦志向を明らかにし、東京五輪の参加は未確定。吉田正が招集される可能性は十分で、「五輪はみんなから“任した”と言われる選手が行くもの。選んで頂ける成績を残して、アピールしたい」と呼応した。

 一昨年に手術を受けた腰に負担が掛からないように「胸椎の周りの柔軟性」などを中心としたトレーニングを実施。コンディションをシーズン通して高めることで個人タイトルへも視界が広がる。室伏氏からの「頂けるタイトルは全部ね」との厳命に「全部、獲れるものは獲りたい」と再び呼応した。(鶴崎 唯史)

 ▽室伏氏とオリンピック 男子ハンマー投げで00年シドニーから12年ロンドンまで4大会連続で出場。04年アテネで日本人投てき選手初の金メダルに輝き、12年ロンドンでは銅メダルを獲得した。

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