阪神・矢野監督 “星野イズム”継承「大事な部分伝えていきたい」

[ 2019年1月22日 08:00 ]

あいさつをする矢野監督(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 阪神・矢野燿大監督(50)が21日、星野イズムの継承と日本一奪回を改めて誓った。大阪市内のホテルで昨年1月4日に70歳で死去した星野仙一氏の後援会「大仙会」による激励会に出席。闘将を支援してきた約330人の参加者から励まされ、猛虎逆襲への決意を新たにした。

 22日はくしくも星野氏の誕生日だ。存命なら72歳になっていた。「縁を感じる…」。生前の星野氏を支援してきた多数の関西財界の関係者が誕生日の1日前に開いてくれた激励会。矢野監督は形見分けのネクタイを身に着けて感慨深げに遠くを見つめた。会場は17年12月に星野氏の殿堂入りパーティーが開かれたホテルだった。

 「一番影響を受けてきた方なんで、こういう機会にまた(星野さんの)話が皆さんとできた。俺自身もいろいろなところで思い出したりする。そういう場所でもあるんで、また気持ちが引き締まる」

 人生において大きな影響を受けた恩師に話しかけるかのように姿勢を正した。昨年に一度は解散した「大仙会」が猛虎の新監督を励ますために再集結。亡き星野氏の意思を託された。

 「背中を押してくれていると…。星野イズムというのは俺の中にある。継承と言うとちょっとオーバーだけど、継げる部分、伝えていくべきこと。選手たちにとって大事な部分というのは伝えていきたい」

 闘将の異名が物語るように情熱は人一倍だった。特に昨秋の監督就任直後から星野監督に率いられて18年ぶりにリーグ優勝を果たした「03年型の野球」を理想に掲げてきた。

 「優勝って凄いなって2003年に感じた。(ただ)リーグ優勝だけで終わってるから…。日本一というのはその頃からずっと思ってるし、監督になってもその思いは強い」

 まだ見ぬ日本一こそが現役時代からの悲願だ。昨季最下位からの挑戦でも頂点を狙う気持ちは持ち続ける。「日本一っていうのが一番大きなものになる。まずは日本シリーズというのが、すべての人に対する恩返し、星野さんに対する恩返しにもなる」。春季キャンプ開始まで2週間を切った。天国から見守る闘将を思い、決意を強くした。(山本 浩之)

 ▽大仙会(だいせんかい) 正式名称は「大阪 星野仙一後援会」。従来から星野氏と交流のあった関西在住の財界人が中心となり、阪神監督就任1年目の02年3月に通称「虎仙会(こせんかい)」として発足。11年、星野氏の楽天監督就任にともない名称を「大仙会」に改めた。18年1月の星野氏死去を受け、同年6月の総会で、会の存続期間を「(星野氏が)野球より去る時迄」とした規約に基づき、解散を発表した。

 【矢野監督語録】

 ▼星野氏の後援会 俺も現役時代からずっとこの会には出させてもらっていた。

 ▼星野監督の姿勢 凄くファンの方を大事にしていた。凄く勝ちにこだわって、スタッフや裏方さんに対する気遣いというのは凄くあった。

 ▼自分らしく 教えられていることや学ばせてもらったことは俺の中から出てくると思うけど、俺は星野さんにはなれない。星野さんだからできることもある。俺は俺やから。生意気というか、そんなつもりはないけど、俺は俺らしくという部分もあるから。

 ▼03年の優勝 凄かった。あの時は。18年ぶりというのもあったし、俺も優勝が初めてやったから。星野さんもよく言っていた。「これで優勝できなかったらどうなんねんやろ」とか「ひっくり返されたらどうしよう」とか。目の前の試合を何とか頑張ろうと思ってやってたから、あんまり味わう余裕もなかった。

 ▼関西に残る星野魂 家もこっちにある。関西に対する思い、阪神に対する思いも、ずっと持ってくれてた。星野さんが生きてるうちに楽天と阪神で日本シリーズやろうぜと、いつも言っていたのを思い出す。

続きを表示

「名将かく語りき〜歴史を彩った勝負師たち〜」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2019年1月22日のニュース