巨人・長野 丸の人的補償で広島へ「強いカープに選んでいただき光栄」

[ 2019年1月8日 05:30 ]

11年10月22日、横浜戦で代打逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち内海(右)とお立ち台に上がる長野
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 広島から巨人にフリーエージェント(FA)で移籍した丸佳浩外野手(29)の人的補償として、長野久義外野手(34)が広島に移籍することが7日、発表された。巨人一筋9年で11年には首位打者、12年には最多安打をマークした功労者。巨人は炭谷銀仁朗捕手(31)の人的補償で西武入りした内海哲也投手(36)に続き、生え抜きのスターがチームを去ることになった。

 巨人が本人に通告したのは、日本時間午前10時半ごろ。長野は自主トレのため滞在していた米ロサンゼルスで電話を受けた。それから4時間半後。球団を通じ、気丈なコメントを発表した。

 「3連覇している強い広島カープに選んでいただけたことは選手冥利(みょうり)に尽きます。必要としていただけることは光栄なことで、少しでもチームの勝利に貢献できるように精いっぱい頑張ります」

 06年ドラフトで日本ハムに指名を受けたが、Honda入りを選択。08年はロッテの指名を拒否した。巨人入団を熱望する意思を貫いたもの。09年に1位指名を受け、願いがかなった。「やっぱり元気はない」と通達時の様子を明かした大塚淳弘球団副代表編成担当は、「ジャイアンツが大好きだったんだと思いますから、本当に申し訳ないと謝りました」と説明した。

 昨年12月21日、長野は言葉を詰まらせていた。内海の西武移籍発表の翌日に行われた契約更改交渉後の会見。「(電話で)明るく普通に話はされていたと思いますけど、僕の方がちょっと…はい」と明かした。内海も00年ドラフトでオリックスから1位指名されながら拒否し、3年後に入団。巨人を愛し、選手会長まで務めた生え抜きが立て続けにチームを去る。

 同日に更改された年俸は、2億2000万円。人的補償では史上最高年俸の選手が移籍することになった。昨季はプロ入りから9年連続2桁の13本塁打をマーク。シーズン最終盤にはサヨナラ本塁打にサヨナラ適時打を記録し、チームのCS進出に貢献した。

 紛れもない看板選手。「巨人では最高のチームメートに恵まれ、球団スタッフ、フロントの皆さんの支えのおかげでここまで頑張ることができました。また、ファンの皆さまのおかげで苦しいことも乗り越えることができました」と感謝した。自らが置かれた状況に左右されることなく、逆境をバネにしてきた。「ジャイアンツと対戦することを楽しみにしています」というコメントからもそれが分かる。 (神田 佑)

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