巨人、苦渋の長野プロテクト外し 石井球団社長「断腸の思い」

[ 2019年1月8日 06:30 ]

巨人・長野
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 【記者の目】 内海に続き長野。生え抜き看板選手の移籍は、ファンにとって衝撃は大きいだろう。

 チームは岩隈、中島らベテランを獲得した一方で若手の台頭を切望。山口寿一オーナーは「過去に若い選手をプロテクトから外して人的補償で他球団に手放して“惜しい”というのが現場にはあった」と説明した。大竹を獲得した代わりに広島に移った一岡が大きく成長した例がある。全体のバランスを考えた上で、高田や大江ら伸びしろある次世代を担う若手投手をプロテクトする必要があった。

 球団には、若手の台頭が著しい広島がベテラン選手を選択しないという読みがあった。大塚球団副代表編成担当は「(広島は)若い選手が育っているから、まさかベテランを獲るとは」と話している。2億円を超える高年俸の選手が対象にならないという想定もあったはずだ。山口オーナーは「何とも痛い。チームに長年貢献したベテランを外すとこういうことになる。非常に難しい」と吐露。石井一夫球団社長は「チームの顔を送り出すのは断腸の思い」と語った。

 長野は情に厚くユーモアあふれる人柄で慕われた。引退した村田現ファーム打撃コーチのセレモニーが行われた昨年9月28日DeNA戦。出ばやしは村田氏の登場曲に変えた。サヨナラ弾を放ち、お立ち台では「村田さん、見てますかー!」と叫び、ベンチ裏ではひっそりと涙を流した。内海の移籍を寂しがりながら「こてんぱんに打ちます」と返したのも長野らしかった。

 球団としては、人的補償とは違うが、17年に昨季の長野とほぼ同じ118試合に出場した村田を自由契約にして岡本がブレークした好例がある。正右翼手候補が抜け、実績のない選手にもチャンスが生まれる。和田、松原ら若手の奮起を願う。 (巨人担当キャップ・神田 佑)

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